第42回 ジャパンカップ G1
G1馬が3頭のみのジャパンカップは2004年以来。
タイトルホルダーやエフフォーリアが間に合えば面目を保てたのでしょうが…。
1.シムカミル 牡3 55㎏ G.ブノワ C
父:Tamayuz 母:Swertia(母父:Pivotal)
鞍上はニエル賞から乗り替わりのG.ブノワJ
重厚な血統から欧州2400向きの馬
最終追切 -
東京 ダート3F 不良 41.4-12.9 馬也
騎手騎乗。
血統&適性 C
父タマユズは欧州マイル路線で活躍。産駒は短距離から中距離で活躍。
母の情報はないが、母父ピヴォタルもマイラーでどちらかというとマイラー寄りの血統。ただNureyev3X4の影響でスピードとスタミナを両立できている。
2.オネスト 牡3 55㎏ C.ルメール B
父:Frankel 母:Onshore(母父:Sea The Stars)
主な成績:パリ大賞(G1)、愛チャンピオンS2着、仏ダービー5着、凱旋門賞10着
鞍上はS.パスキエJからC.ルメールJに乗り替わり
最終追切 -
東京 ダート3F 不良 45.5-15.1 馬也
騎手騎乗。
血統&適性 B
父Frankelは世界的な名種牡馬で日本でもソウルスターリングを出したように東京コースはぴったり。Galileoの母アーバンシー3Ⅹ3を持ちMiswakiの影響が強い。マーベラスクラウンなど活躍馬も多く、本馬にも活躍の余地はある。
3.ヴェルトライゼンテ 牡5 57kg Ⅾ.レーン B
父:ドリームジャーニー 母:マンデラ(母父:Acatengo)
主な成績:22’鳴尾記念、19’ホープフルS2着、20’東京優駿3着
鞍上は戸崎圭太Jから鳴尾記念タッグのⅮ.レーンJに乗り替わり
最終追切 B
栗東坂路4F 良 52.5-38.1-24.7-12.2
騎手騎乗。鳴尾記念の時には遠いが、この馬なりには調子を維持。
1週前では僚馬を追走して同入。遅れた前走より上積みがある。
血統&適性 B
内枠から先行しそうなレーンJは非常に合いそうで、好ポジションも取れそうだしここで早くも一発あってもいい。
4.トラストケンシン 牡7 57㎏ 丸田恭介 C
父:ハーツクライ 母:アフェランドラ(母父:エルコンドルパサー)
主な成績:甲斐路S(3勝クラス)
最終追切 C
美浦坂路4F 重 54.5-39.3-26.1-13.1
騎手騎乗。時計も物足りなく迫力はない。
血統&適性 C
母父エルコンドルパサーもジャパンカップの勝馬で血統的な裏付けはある。
決め手に欠けるしメンバーレベルが苦しいか。
5.グランドグローリ― 牝6 55㎏ M.ギュイヨン B-
父:Olympic Glory 母:Madonna Lily(母父:Daylami)
鞍上は凱旋門賞に引き続きM.ギュイヨンJ
最終追切 B
東京 ダート5F 重 72.8-56.2-40.6-13.5 馬也
助手騎乗。欧州勢の中では意欲的に追い切っており勢いも悪くない。
ただ、去年は白井のダートで11.9と終いをまとめていたのでその差がどうか。
血統&適性 C
父Olympic GloryはQE2SやロッキンジSなどマイル路線で活躍。
一方母父のDaylamiは歴史的名馬でBCターフや愛チャンSなど中距離路線を蹂躙。
前年はその血統背景から5着に奮闘したが、届かず。6歳でパフォーマンスを上げているわけでもないので、今回はそれ以下か。
6.ヴェラアズール 牡5 57㎏ R.ムーア A
父:エイシンフラッシュ 母:ヴェラブランカ(母父:クロフネ)
主な成績:京都大賞典(G2)
鞍上は松山弘平JからⅮ.レーンJに乗り替わり
最終追切 A
栗東CW6F 良 81.8-66.7-51.8-36.5-11.3 強め
助手騎乗。今回は強めに追切りしっかりと仕上げる様相。
前走と同様に1週前に時計を出したが、前走以上の仕上がりを感じる。
血統&適性 A
父エイシンフラッシュは東京コースのG1を2勝。
母父クロフネはクロノジェネシス、スタニングローズ、レイパパレなど中距離路線での勝馬も多数。血統は阪神向きだが、東京向きの本馬には心配いらないか。
JCでは上り最速馬が1-3-2-5。立ち回りも重要なのでムーアJ好リードが必須。
7.テュネス 牡3 55㎏ B.ムルザバエフ C
父:Guiliani 母:Tijuana(母父:Toylsome)
主な成績:バイエルン大賞(G1)
鞍上はB.ムルザバエフJが継続騎乗
最終追切 -
東京ダート5F 不良 馬也
騎手騎乗。映像無し。
血統&適性 C
父Guilianiはダリマイル大賞典(10F)でG1勝利。産駒も1600-2000で活躍。
母父Toylsomeも短距離路線の馬。ただ半兄トルカータータッソの様に中距離で活躍している本馬なら距離は問題ない。馬場は雨希望とのことなので時計面で不利。
デインドリームの厩舎。府中の2400では用なしだろう。
8.デアリングタクト 牝5 55㎏ T.マーカンド C
父:エピファネイア 母:デアリングバード(母父:キングカメハメハ)
主な成績:20’牝馬三冠、20’ジャパンC3着、22’宝塚記念3着
鞍上は松山弘平JからT.マーカンドJに乗り替わり
最終追切 C
栗東坂路4F 良 54.3-38.2-25.0-12.6 馬也
助手騎乗。中1週なので時計面は気にしたくないが、失速ラップなのはマイナス。
前走から上積みがあるとも思えずここ2走同様中途半端な競馬になりそう。
血統&適性 C
父エピファネイアⅩ母父キングカメハメハは阪神1600を得意とする血統で、阪神2200より東京2400の方が合いそう。
メンバーレベルはエリ女よりはさすがに高くここではどうか?
今秋は去年のカレンブーケドールの様に枯れてきた感じがしてならない
9.ユニコーンライオン 牡6 57㎏ 国分優作 B+
父:No Nay Never 母:Muravka(母父:High Chaparral)
主な成績:21’鳴尾記念(G3)、22’福島記念(G3)、21’宝塚記念2着
鞍上は国分優作Jが継続騎乗
最終追切 B
栗東CW6F 良 84.9-69.5-54.3-38.9-11.7 馬也
騎手騎乗。前走同様終い重点の追切で文句なし。
中1週だが、状態面に不安はなさそうで前走で完全復活したか。
前走は不利な条件の中の勝利で鳴尾記念よりも得るものは大きかった。
血統&適性 A
父No Nay Neverは米短距離馬。一方で母父ハイシャパラルは英ダービーを制しているように中距離路線で活躍しオセアニアで大成功した種牡馬。
今秋の東京G1はサドラー持ちのパンサラッサが天皇賞2着した様に警戒は必要。
本馬も宝塚記念2着の実績はある。単騎逃げ濃厚で有力馬は差し優勢。
シムカミルが内に回ったのも良い。タップダンスシチーみたいにしちゃえ。
10.ハーツイストワール 牡6 57㎏ 武豊 C
父:ハーツクライ 母:レツィーナ(母父:キャプテンスティーヴ)
主な成績:22’札幌日経OP
鞍上は武豊Jが継続騎乗
最終追切 C
美浦坂路4F 重 53.3-38.7-25.4-12.9 一杯
助手騎乗。2歳未勝利を0.3秒追走し同入。
前走2着でG1参戦なら目に見える上積みが必要。
血統&適性 C
ハーツクライの得意なG1。母父はヴァイスリージェント系で東京もこなせそうだが、小回りでこそ良さが活きそう。6歳馬の成績も不振で来年のAJCCなどでどうだろう。
11.カラテ 牡6 57㎏ 菅原明良 B+
父:トゥザグローリー 母:レディーノパンチ(母父:フレンチデピュティ)
主な成績:22’新潟記念(G3)、21’東京新聞杯(G3)、22’天皇賞・秋6着
鞍上は菅原明良Jが継続騎乗
最終追切 A
栗東坂路4F 良 52.5-38.1-24.9-12.3 馬也
助手騎乗。前走より走りの力強さが増し、上積みがある仕上げに感じる。
前走より切れが増すならここでも面白い存在。
血統&適性 B
父トゥザグローリーは冬の中長距離で良く好走した。
距離延長は問題なさそうで、ディクタスもあるから東京コースも悪くなさそう。
32秒台の異次元の上り勝負にはならないだろうし、マイラーの強い天皇賞秋からタフなジャパンカップに舞台替わりするのも好材料。去年のサンレイポケット枠。
12.シャドウディーヴァ 牝6 55㎏ 松山弘平 B-
父:ハーツクライ 母:ダイヤモンドディーヴァ(母父:Dansili)
主な成績:21’府中牝馬S(G2)、19’秋華賞4着、21’ジャパンC7着
最終追切 B
美浦坂路4F 重 54.1-39.7-25.8-12.6 一杯
助手騎乗。古馬2勝クラスを0.3秒追走同入。
この馬なりに仕上がっていそう。
血統&適性 C
前年は7着と人気以上に好走したが、今回は6歳ということもあり上積みは望みにくい。
枠も中途半端で、インダメ効くならということもあり軽視。
13.テーオーロイヤル 牡4 57㎏ 菱田裕二 B-
父:リオンディーズ 母:メイショウオウヒ(母父:マンハッタンカフェ)
主な成績:22’ダイヤモンドS(G3)、22’天皇賞・春3着
鞍上は菱田裕二Jが継続騎乗
最終追切 B
栗東CW7F 良 97.6-81.7-67.0-52.6-38.5-12.1 馬也
騎手騎乗。状態は維持している。3度目の遠征が厳しそうだが…。
血統&適性 C
父リオンディーズの産駒は中距離以上でも好成績。
母父マンハッタンカフェで天皇賞・春で3着とスタミナ面に問題はない。
前走のアル共が負けすぎな感じもあり、評価は一段階下がる。
14.ダノンベルーガ 牡3 55㎏ 川田将雅 B
父:ハーツクライ 母:コーステッド(母父:Tizway)
主な成績:22’共同通信杯(G3)、皐月賞3着、天皇賞・秋3着、日本ダービー4着
鞍上は川田将雅Jが継続騎乗
最終追切 A
美浦南W5F 重 71.0-54.3-38.9-12.1 馬也
騎手騎乗。1週前追切で時計を出しており、今回は重馬場だから少しかかっても問題ない。調子は維持できていそうで、問題は距離だけか。
血統&適性 C
同舞台の日本ダービーで4着とある程度力を見せている舞台。
ただ3歳でジャパンカップを好走するには東京2400G1での連対歴が必要。
距離延長が苦手なのも気がかり。
前走の好走で過剰に人気するのであれば、切っていい。
15.シャフリヤール 牡4 57㎏ C.デムーロ A
父:ディープインパクト 母:ドバイマジェスティ(母父:Essence of Dubai)
主な成績:21’日本ダービー、22’ドバイSC、21’ジャパンC3着、22’天皇賞・秋5着
鞍上はC.デムーロJが継続騎乗
最終追切 A
栗東坂路4F 良 54.7-39.5-25.1-12.1 馬也
騎手騎乗。中間の時計が出ているように仕上がりは問題なく前走よりも集中して走れており上積みを感じる。
血統&適性 A
ディープXA.P.Indy系だから本来は阪神中山巧者。しかし、米国色が強い母なので東京でも持続的な加速ができるのが同じダービー馬のマカヒキとの違い。3歳までと言いたいが、先週のソダシ同様血の限界を破ってきた馬。
外枠でもドバイSCで好走したように枠云々はない馬。距離は伸びていい。
16.リッジマン 牡9 57㎏ 石川裕紀人
父:スウェプトオーヴァーボード 母:アドマイヤモンロー(母父:Caerleon)
主な成績:18’ステイヤーズS(G2)
鞍上は石川裕紀人J
最終追切 C
水沢ダート4F 良 51.9-38.9-12.4 馬也
騎手騎乗。状態は良さそうだがさすがに。
血統&適性 C
古馬長距離のステイヤーズSで勝利歴。さすがにピークアウトしているから軽視。
17.ユーバーレーベン 牝4 55㎏ M.デムーロ B
父:ゴールドシップ 母:マイネテレジア(母父:ロージズインメイ)
主な成績:21’オークス、20’阪神JF3着、21’ジャパンC6着、22’天皇賞・秋8着
鞍上はM.デムーロJが継続騎乗
最終追切 B
美浦南W6F 重 83.0-68.0-52.6-37.8-11.8 G前仕掛
騎手騎乗。動きも悪くなく前走同様の力は出せそう。
体重がもう10㎏近く落ちればやっと仕上がったといえる。当日の馬体重に注意。
血統&適性 B
父ゴールドシップはこの舞台に縁はなかったが、ユーバーレーベン自身東京2400は勝利経験もあり得意の舞台ともいえる。どうしてもスローでは届かないのでペースに依存するところがマイナス。
18.ボッケリーニ 牡6 57㎏ 浜中俊 B-
父:キングカメハメハ 母:ポップコーンジャズ(母父:ダンスインザダーク)
鞍上は浜中俊Jが継続騎乗
最終追切 A
栗東CW6F 良 85.2-68.9-53.2-37.5-11.3 馬也
騎手騎乗。2勝クラス0.2追走、0.3秒先着。
終いの加速は目を引く。前走より一段階上積みがありそう。
血統&適性 C
まさかの大外18番。
インで溜めて差し込む競馬なら馬券内も狙えそうだが、この枠はさすがに荷が重いか。