出走予定馬の血統評価
キングズパレス 評価:E
キングカメハメハ×ドバウィハイツ(母父:Dubawi)
リバティハイツの全弟でランドオブリバティの半弟。姉はDubawiらしく短距離馬だったがこちらは中距離に出た。キングズパレスはミスプロの影響が強くて長く良い脚を使うタイプ。そのため、中山3勝にローカル重賞での好走が多い。東京2000mは下級条件でもベストとは言えず勝ち切れてもいないためここではスルーしても良いだろう。福島記念で拾ってあげたい。
サトノエルドール 評価:E
ディープインパクト×ミゼリコルデ(母父:Fasliyev)
前走はディープ産駒らしくクッション値の高い東京コースで激走した。母父のFasliyevは芝短距離馬。ヌレイエフらしく平坦が得意でドーヴィルでG1勝利している。ただこの牝系はザラズーストラやExburyのようにスタミナに富んだ父を重ねている上に、ハイクレアのクロスがあるように洋芝とスタミナに寄ってしまっている印象があり最良は札幌2600あたり。前走はメンバーレベルも低くスタミナで差し込んだ3着だけであってこの舞台で再度の評価は難しい。
ジャスティンパレス 評価:C
ディープインパクト×パレスルーマー(母父:Royal Anthem)
去年の暮れの有馬から歯がゆい競馬の続いている天皇賞・春馬。Hail to ReasonのクロスやSkywakerのスピードを持ち東京コースは最低限こなせるという身。昨年は今年のオクトーバーSのように消耗戦でステイヤーらしくスタミナを活かしてフィエールマンのような差し込み2着。今回はスローペースが見込まれて、そうなると瞬間的な加速力には欠けているから分が悪い。去年のような展開なら。
シルトホルン 評価:E
スクリーンヒーロー×シンメイミヤビ(母父:Langfuhr)
前走毎日王冠は中弛みのペースにも助けられ5着。父スクリーンヒーローは東京が得意だったが、この馬自身は軽いスピードを活かしたいタイプなので最適なコースは夏の野芝の中山や新潟コース。今年の東京はよくそういった馬が走るが、流石に先週から気温も下がってきて野芝を活かす血統には渋いコースになってしまっている。ここでは必要ないだろう。
ステラヴェローチェ 評価:C
バゴ×オーマイベイビー(母父:ディープインパクト)
前走オールカマーは先行集団にとりついて行ったもののスローペースに泣き野芝では末脚が伸びず6着。中団より後ろで脚を溜めるのが理想のタイプだから度外視しても良い。血統の通り適正は宝塚記念・有馬記念だが、天気と展開次第で前が潰し合ってくれれば大阪杯4着のような好走も可能で今回は馬券内に来ても。
ソールオリエンス 評価:C
キタサンブラック×スキア(母父:Motivator)
前走の宝塚記念は直線一気で2着。秋の東京の道悪はキタサン×欧州血統にはぴったりで時計のかかる馬場を楽にこなせるこの馬にはチャンスは巡ってくる。ステラヴェローチェよりはモンジューらしくスピードに乗って伸びてくるので道悪ならば連対圏内も。
タスティエーラ 評価:A
サトノクラウン×パルティトゥーラ(母父:マンハッタンカフェ)
仕上がり早のトライマイベストの直系でもう終わったと思われていそうだが、今年の春は心身のバランスが取れておらず…。クラフティライフの牝系は古馬になっての成長力のある血統で8歳で天皇賞秋を制覇したカンパニー、5歳で同レースを制覇したトーセンジョーダンなどがいるように牝系からも快速血統なので東京2000mは合う。牝系からも先行が得意な血統でスローの天皇賞・秋そしてリバティアイランドの末脚を考えた上でも、この馬の先行力の高さを知っている松山Jへの乗り替わりはプラスだし、瞬発力はダービーの際にも見せておりホウオウビスケッツが同様にため逃げをしてくれればこの馬としては展開は最上で今年一番向くレースになりそうだ。
調教の力強さも増し、宝塚記念をスキップして半年ぶりの競馬にはなるが成長度が伺えここでも勝ち負けを狙えるだろう。ダービー馬の意地を見せてもらいたいところだ。
ダノンベルーガ 評価:B
ハーツクライ×コーステッド(母父:Tizway)
天皇賞では3着‐4着と好走を続けているダノンベルーガ。目の上のたんこぶ的なイクイノックスがいなくなったこともあり、今回も期待される存在だが今回もメンバーが揃っておりどうだろうか。
ハーツクライ産駒には天皇賞・秋の勝ち馬にジャスタウェイがいるが、Native Dancerの影響もあり瞬発力という絶対的な武器を持っていた。対してダノンベルーガは器用貧乏タイプの馬でどんな展開でも2‐3着で狙う分には面白いだろう。
ドウデュース 評価:D
ハーツクライ×ダストアンドダイヤモンズ(母父:Vindication)
昨年の天皇賞秋はスタミナ不足で大敗。母父はシアトルスルー系だから良馬場は絶対条件で馬場が渋ってしまうと、この馬のスタミナが削られてしまいうまく走ることができなくなってしまう。鞍上含め一番合っているのは有馬記念やJCのように道中の追走が楽なレース。洋芝のドバイもこなせなかったし馬場が少しでも重くなると良くない。能力は高いので展開さえ向けば…という所はあるが、休み明けなのも不安材料。
ニシノレヴナント 評価:E
ネロ×ニシノアモーレ(母父:コンデュイット)
血統的には時計のかかる冬馬場の中距離で狙っていきたいが、あまり適鞍がなさそう。AJCC辺りは合いそうだ。
ノースブリッジ 評価:E
モーリス×アメージングムーン(母父:アドマイヤムーン)
QE2世C3着、札幌記念制覇と調子がいい。が欧州色が強く洋芝の時計のかかる馬場向き。不良馬場ならともかく今の東京では適性が向かない。香港まで我慢。
ベラジオオペラ 評価:B
ロードカナロア×エアルーティー(母父:ハービンジャー)
曾祖母のエアデジャブーのように先行力に優れた馬で、ロードカナロアのパワー感もあり重馬場の京都や急坂の阪神もこなした。牝系としては瞬発力に富んだ血統で東京でも合う。ハービンジャーの分ベストの阪神や京都と異なり坂の無い東京でどうかというところもあるが、春の走りを見れば道悪も良く先行力で押し切ってしまってもおかしくはないくらいの能力はある。
ホウオウビスケッツ 評価:C
マインドユアビスケッツ×ホウオウサブリナ(母父:ルーラーシップ)
前走毎日王冠はため逃げをしてしまいシックスペンスに捕まってしまった。後続に脚を使わせるぺースで逃げてほしいが中2週でどれだけ状態が上がっているかというところ。マンファスのクロスがあるようにパワーのいる馬場は得意。また、Deputy Ministerの影響で道悪は悪くなく締まった流れで先行して34秒台の上がりを使えれば馬券内もあり得る一頭だが。
マテンロウスカイ 評価:E
モーリス×レッドラヴィータ(母父:スペシャルウィーク)
モーリス産駒だがスタミナに富んだ牝系で1800mでも短く感じる。スタミナを活かす展開が最善で冬の中長距離戦が向く。
リバティアイランド 評価:A
ドゥラメンテ×ヤンキーローズ(母父:All American)
絶対能力だけならここでは最上位。3歳春までは休み明けの仕上がりが悪く後ろからの競馬が多かったが、去年の秋華賞・今年のドバイSCと加齢によりGone Westらしく先行力が出てきてスタートが改善されている。ここもある程度の位置取りは期待できそうでそうなってしまうと死角がなくなってしまうが…。後ろからの競馬が板についていてスタート良くても我慢もきくし9ー10番手辺りをゆっくりと追走したいところはある。ドバイでは持ち前の瞬発力を活かせなかったが…。能力を含めてここではやはり最上位で、道悪の適性は不明だが母の成績的にはこなせてもいいはずではある。
リフレーミング 評価:E
キングヘイロー×ヒーリング(母父:バトルプラン)
ややダート感がある血統だが新馬戦で合わなかったように芝向きのキングヘイロー産駒。渋った馬場はやや苦手にするところでG3でもその気を出している。秋の東京はやや伸びきれ無さそうだし、来年も現役なら馬場のいい時に抑えたい。
レーベンスティール 評価:C
リアルスティール×トウカイライフ(母父:トウカイテイオー)
香港での走りが距離によるものかは不明だが、洋芝や重馬場を苦手とする節があり、馬場の伸びやかな中山では鋭く伸びたが今の重たい東京ではどうだろうか。ドウデュースよりは適性がありそうだが…。リアルスティール産駒ならこなせそうだが、トウカイテイオーの柔らかさで伸びきれないのか?