むねちのPOG情報局

2-3歳馬を中心に情報を更新中!(前週の世代戦の更新がメイン)たまに血統についてもまとめます。

2025皐月賞_牝系から勝ち馬を探す!

高速決着の皐月賞の血統分析

 先日の山藤賞が1分59秒と時計の速い中山の馬場。今年も前年に引き続き高速決着が期待できそう。1分59秒以下だと2004,2009,2015,2016,2017,2024が該当。3着内の14/18が父か母父にサンデー系の血を持っていた。例外の4頭はジャンタルマンタル、ヴェロックス、コスモバルク、メイショウボーラーで父か母父にミスプロかノーザンダンサーを持った馬だった。また、牝系を見ても米国牝系が走りやすくペースのきつさから在来牝系やアルゼンチン牝系も良く走る。ほかにも皐月賞にしては珍しくStormCatやフレンチデピュティといった米国ノーザンダンサーの血を持つ馬も良く走る。

アロヒアリイ 評価:D

 キンカメ系×サンデー系×SunnyValley牝系。SunnyValleyからはヴィクトリーとアンライバルド2頭の勝ち馬がいるがどちらも前哨戦を制しての参戦で連対を外したことが無かった。当馬にはそこまでの安定感がないしドゥラメンテ×オルフェーヴルはドゥラエレーデと同じ構成で道悪の弥生賞で好走したように重い馬場でしか…。

エリキング 評価:B

 サンデー系×欧州ノーザンダンサー系×Picture Play牝系。皐月賞での好走はない牝系だが、そもそも日本で走った馬が少ない。血統構成的には同じキズナ産駒のジャスティンミラノが想像されやすいが、牝系は筋の通った欧州の血統。戦歴からもペースが速くなることは嫌われそうだが、血統の重厚さからすればいきなりこなせても不思議ではない。むしろ嫌われるからこそ買う価値はありそう。ただ本命は日本ダービーで。

カラマティアノス 評価:D

 キンカメ系×サンデー系×パラダセール牝系。サトノフラッグの近親でレイデオロ産駒でアルゼンチン牝系とどうにもキレには欠ける印象。どうにも一線級とやりあえるほどとも思えない。

キングスコール 評価:C

 キンカメ系×欧州ノーザンダンサー系×Exclusive Dancer牝系。日本で走った近親はゴールドティアラくらいのダート牝系。将来的にはダートの方が良さそうだが、まだ芝を走り切れる素軽さもあるし前哨戦は長い休養明けで3着と力は見せた。良馬場の消耗戦の展開が理想だが特に積極的に逃げる馬はいないので後半のファウストラーゼンの捲りについていければ残ってもいい。

クロワデュノール 評価:B

 サンデー系×ノーザンダンサー系×Windmill Girl牝系。60~70年代に英ダービー馬が2頭出ているがそれ以降は母ライジングクロスが出るまでは尻すぼみだった牝系で大物感は薄い。三冠を期待される馬だとは思うがそこまでのスケールはないし、ホープフルSと同じ舞台の中山はいいかもしれないが、その後は勝ちきれない競馬が続きそう。ここで敢えて切るのも妙味的には面白いか。

サトノシャイニング 評価:A

 サンデー系×ヘイロー系×Levee牝系。血統構成的には去年のコスモキュランダに近く昔よく走ったRaja Babaの血もあるし芝でも全然良いタイプの米国牝系。  今回の皐月賞は適舞台のようにも見えるし東スポ杯の着差通りの力差ならここは逆転があってもいいか。ダノンキングリーぽさもあるので時計は速い方がよさそう。

ジーティーアダマン 評価:D

 ミスプロ系×サンデー系×My White Corvette牝系。近親にはBCジュベナイルフィリーズ勝ちのスターダムバウンドがいるくらいで強調しづらい牝系。ここまで上がりもそこまで使えていないしキングスコールほどの奥深さもないため、G1ではどうだろう。

ジュタ 評価:E

 キンカメ系×ミスプロ系×Luna Araucana牝系。これもアルゼンチン牝系でキンカメと素軽いスピードが売りのタイプ。あまり中山向きではないし完成度でのホープフル好走はあったが、それ以上の着順はなさそう。狙うならラジオ日経賞。

ジョバンニ 評価:A

 ロベルト系×米国ノーザンダンサー系×Musidora牝系。英国牝系だがそこまで重たさはなく姉セキトバイーストのようにスピードの持続力に優れたタイプの馬。血統構成的にもこういう年の皐月賞は合いそうでホープフルよりパフォーマンスは上がりそう。ファウストラーゼンの流れは前々走で我慢できていたし問題はなさそうだ。ただ、粘り強さで2~3着を繰り返してしまうタイプには見える。

ドラゴンブースト 評価:D

 ロベルト系×ミスプロ系×米国牝系。今回の皐月賞は合わなくはなさそうだが、ロベルト系の馬はサンデー持ちしか走っていない。スクリーンヒーローでは重たい気がする。

ニシノエージェント 評価:D

 サンデー系×ブランフォード系×Leeve牝系。サトノと同じ牝系だがこちらの方がやや渋重たく、冬馬場があった感がすごい。七夕賞とか強そう。

ピコチャンブラック 評価:D

 サンデー系×サンデー系×SunnyValley牝系。牝系は舞台的にもベストだが、そもそもサンデーが強すぎるのがいただけない。こういう馬は前哨戦でこそという感じが強いので…。

ファウストラーゼン 評価:D

 ノーザンダンサー系×サンデー系×フランス牝系。字面通りスタミナに寄った馬で上りのかかる馬場状態なら良いが、さすがに高速決着には対応できない。

フクノブルーレイク 評価:D

 サンデー系×キンカメ系×米国牝系。これも高速決着の皐月賞は悪くなさそうだが、そこまで強調するようなパフォーマンスを見せていないし牝系も地味でG1は厳しい。

マジックサンズ 評価:C

 サンデー系×キンカメ系×SunnyValley牝系。新馬戦から札幌2歳Sを連勝しホープフルは16着。この牝系は一度下降してしまうとなかなか厳しい馬生になりそうだが、血統的にも高速馬場の方が良い感じはするし母母父のフレンチが活きてくる馬場なら上昇があっても。

マスカレードボール 評価:A

 キンカメ系×サンデー系×ヴァインゴールド牝系。姉を見ればわかる通り高速決着にはめっぽう強い牝系で父もその高速決着で勝利したドゥラメンテだし下げる要素はない。冬の中山とは馬場状態もレースレベルも異なるしこういう馬はレベルが高い方が頭を取り切れるイメージが強い。皐月賞を2度制した鞍上でクロワデュノールに対抗しやすいのでは。

ミュージアムマイル 評価:C

 キンカメ系×サンデー系×ハッピートレイルズ牝系。この牝系だと中山より広いコース向きの方がよさそう。父リオンディーズもそこまで速い上りは得意ではないから馬場は渋ってほしい方。

ヴィンセンシオ 評価:A

 サンデー系×ミスプロ系×Prompt Payment牝系。シーザリオの孫で皐月賞は合う舞台。また、中山2000が得意なルメールの時点でとりあえず押さえておくべきだが、今回は状態面での不安も多く100%の出力が出し切れなさそうなのが唯一の不安材料か。弥生賞の消耗は想像以上に激しいのだろう。