前哨戦と出走予定馬
ベルリン大賞 2400m ホッペガルテン 2.30.29 アルリファー
最内枠からのスタートで逃げ馬の1馬身後ろという好位で競馬を進める。最終直線でゴーサインを出し追い出すと300mで逃げ馬を交わしそのまま後続を5馬身千切っての快勝を決めた。一昨年の勝ち馬アルピニスタやトルカータータッソは同レースに勝ち鞍があり適性面では問題はなさそう。現在愛リーディング5位の若手D.マクモナグルJから武豊Jに乗り替わるのが一番の不安か。
ジャンロマネショウ 2000m ドーヴィル 2.08.86 マルキーズドセヴィニエ
馬群の内を立ち回って折り合いながら直線馬群を割って差し切りというのがいつもの形だが、小頭数だったため最後方で前に壁を作って折り合う競馬。着差は少ないが、毎度のことで差し比べの勝負根性が強い。イスパーン賞で牡馬混合勝利を収めているようにパリロンシャンも問題なくこなせて今回が引退レースとなるとV6を狙ってくるだろう。半兄ミアンドルは12F路線でG14勝をしている。
バーデン大賞 2400m バーデンバーデン 2.28.03 ファンタスティックムーン
外枠から最後方を追走する競馬を選択。内の馬場がかなり悪い状況で、コーナーから馬群の外を詰めると直線はそのまま外に持ち出し、外ラチ沿いからの抜け出しを選択。そのままドバイオナーを突き放して勝利。大敗したガネー賞は中団の外、凱旋門賞も同様で。思い切って最後方から捲っていく競馬をロンシャンで行えればという印象。トルカータータッソが勝った年のように道悪で上りのかかる展開が理想的。
愛チャンピオンS 2000m レパーズタウン 2.03.20 エコノミクス
同組からの有力馬はシンエンペラーとロスアンゼルスの2頭。1,2着馬のエコノミクスとオーギュストロダンはそれぞれ英チャンピオンSとジャパンCに向かう。
3着のシンエンペラーは国内G1で②⑤③と安定感を見せていたが、愛チャンピオンSでもダービーで見せたような末脚を発揮し3着をもぎ取った。道中かなり掛かっているし…能力は世界レベルで見ても屈指なのかもしれない。全兄ソットサスは同組4着から巻き返して凱旋門賞を制覇しており、BC初制覇を捥ぎ取った矢作調教師には素直に期待してもいいのではないか。鞍上が不安だが…。
4着のロスアンゼルスは英ダービー3着、愛ダービー制覇からの参戦で最後はシンエンペラーに競り負けてしまったが、今回は内内を立ち回るいつもの戦法が取れなかったのもあり枠次第では巻き返しも可能。
フォワ賞 2400m パリロンシャン 2.34.15 イレジン
道中はコンティニュアスが逃げる形で進む。直線でコンティニュアスの外目の後ろにつけたイレジンが抜け出しを図り内から持ち出したザリアが迫ったが、イレジンがフォワ賞2勝目を成し遂げた。1ー3着馬が出走しそうだが、例年フォワ賞からの馬券内が少なくステップとしてもあまり評価できないというのが現状か。
ニエル賞 2400m パリロンシャン 2.34.33 ソシエ
こちらも逃げ馬が不在でルックドヴェガが逃げる形。外の番手につけたソシエが直線抜け出しデリアスの追撃を許さず1-1/2馬身突き放して勝利。仏ダービーは内ラチ沿いから抜け出しに時間がかかってしまったので、外目の枠から先行して折り合いたい。
2着のデリアスはここでは力が足りなさそう。3着のルックドヴェガは休み明けで厳しい競馬を強いられたので本番での巻き返しを期待したいが…。
ヴェルメイユ賞 2400m パリロンシャン 2.31.53 ブルーストッキング
今回は逃げ馬の真後ろにつけ内ラチ沿いで折り合う競馬。コーナーで内から逃げ馬を交わすと直線3Fの標識までアバンチュールが並んでくるのを待ちつつ鞭を入れて一旦差されたかと思うと差し返して3/4馬身差をつけて勝利。牡馬相手にインターナショナルS4着、キングジョージ2着と善戦しプリティポリーSでは強烈な差し切りを決めていただけに今回の戦法は意外だったが、先行しても粘るだけの勝負根性を見せレースの選択肢を増やすことができたのは大きい。凱旋門賞に来るなら有力だろう。
以上から牝馬のブルーストッキング、マルキーズドセヴィニエの古馬と3歳勢の戦いになりそう。古馬の牡馬アルリファーとファンタスティックムーンはここで通用するか疑問の余地がある…。