・天皇賞・秋
昨年に引き続き3歳馬の勝利という幕引きでした。
来年もダービー1、2人気の出走があれば注意という感じですかね。
それにしてもパンサラッサの大逃げには驚かされました。
1000mの通過ラップは57.4と1998年の天皇賞・秋を思わせるラップ。
98年の天皇賞はサイレンススズカが前3Fを34.6で刻みさらに11.3,11.4と5F57.4のラップでした。大ケヤキを超えたあたりでオフサイドトラップ、ステイゴールドが動き出して、2番手で逃げていたサイレントハンターを捉え切り、サイレントハンターは4着と着外に沈みました。奇しくもこのサイレントハンターのジョッキーは今回大逃げをした吉田豊Jというのも面白いですね。この98年天皇賞秋を体験していたからこそ出来た選択だったように感じてしまいます。
改修前の東京競馬場でぎりぎり逃げ粘れないのですから同様のラップで行った今回のパンサラッサの大逃げはかなり評価できると思いますし、3F競馬が定着した今の日本競馬の盲点を突く素晴らしい逃げでした。
一方で明暗が分かれたのがジャックドールで札幌記念を踏まえた好位差し競馬の選択が結果としては悪手になってしまいました。通常のレースであれば4角で早めに動きだし先行抜け出しを図ることも可能だったと思うのですが、直線勝負ではジャックドールの良さを生かし切ることができなかった。残り4Fから集団の先頭に立つような積極的な騎乗が見たかっただけに残念。
勝ったイクイノックスはルメールJの位置取り、スムーズな外差しが決まりダービーのようなハイペースな流れに上手く乗り差し切ることができました。コース替わりの内突きをしたダノンベルーガの5,6頭分外を回して最速の上り32,7で差し切ったのですから、ベルーガとの微差に感じていた能力の差をはっきり示すことができました。
ベストターンドアウト賞 カラテ
もう実質勝利でいいでしょうw
・アルテミスS
ナミュールの半妹ラヴェルが重賞初制覇。阪神JFへの最有力候補に名乗りを上げました。1人気のリバティアイランドは追い出しが遅れ2着に敗退。ミシシッピテソーロに進路を塞がれながらも外に出してクビ差負けは負けて強しの内容。ただ繰り返さないとは限らないか。
2人気のデインバランスは4着に敗退。0.2差でしたし、6着のディナトセレーネまでは舞台が変われば順位が変わってもおかしくなさそうですね。
阪神JFに向けてレースを見ると、デインバランスも追い出し遅かった…。同じ社台のマラキナイアに進路譲ってから追い出すのはちょっと…。まあ社台の優先順位はやはりマラキナイアなんですね。本番人気薄なら妙味もありそう。
ラヴェルは最後方の競馬を続けたのが引っ掛かりますね。
リバティアイランドはやはり規格外と考えていいでしょう。
・スワンS
忘れたころのダイアトニックが勝利。
2,3着のララクリスティーヌとルプリュフォールは低人気を嘲笑う走り。
トゥラヴェスーラは中々もどかしい競馬が続いていますね。
絶好枠の1番人気ホウオウアマゾンが10着に大敗。調教から悪かったですから、阪神Cに順調に出てきたらという内容。
2人気のマテンロウオリオンは万両賞のような内容の競馬をしましたが、重賞では届くはずがなかった。NZTやシンザン記念のような好位差し競馬はできないものか。