ゴーゴーむねちー

D.レーンは神

2024年エリザベス女王杯_全頭評価と予想

 先週は全く記事を書けず…馬券はBCF&Mの馬連みやこSサンライズジパングの単複とまあぼちぼち。ロマサガ2Rが面白すぎるのでしょうがない。  今週末の京都は1週挟んだG1デーの再開!エリザベス女王杯ですね、まったく当てられたことがないですが…。今週末は雨という予報ですが、降水量はそこまででもなくいっても稍重?かな。今の京都だとやや時計がかかってもおかしくないので決着タイムが2:13くらいで考えていくのがいいかもしれない。

過去の好走馬

2023

1着 ブレイディヴェーグ

 ロードカナロア×インナーアージ(母父:ディープインパクト
 母インナーアージはミュージカルウェイ子つまりミッキークイーンの全姉。妹のミッキークイーンは京都巧者で適性は十分。ブレイディヴェーグ自身ウインハーヘアっぽさがよく出ていて、Nureyevのクロスも持ちつつBlushing GroomRivermanを持つ母系で実力・適性共に十分だった。

2着 ルージュエヴァイユ

 ジャスタウェイ×ナッシングバットドリームズ(母父:Frankel)
 母方にサドラーもありつつ凱旋門賞をレコード勝ちしたデインドリームの牝系でまあ京都の外回りは合う。ジャスタウェイは父だとハーツクライのように緩さよりも米国っぽい筋肉質を強調しやすいのでそういう意味でもどこか切れ味では中途半端になってしまい勝ちきれなかった。

3着 ハーパー

 ハーツクライ×セレスタ(母父:Jump Start)
 母はアルゼンチン産馬なので使い減りしないタイプの馬。母父はSeattle Slew系だから仕上がり早のハーツクライ。そのため筋肉質でマイラーのように見せるが、ハーツにDynaformer、Strawberry Roadだから中距離っぽさが抜けない。スピードを持続させるのが上手で旧京都ならインでもという感じだが…。もう少し瞬発力がといった口なので上りが速すぎず残れたというところか。

2019

1着 ラッキーライラック

 オルフェーヴル×ライラックアンドレース(母父:Flower Alley)
 この時期の京都と考えれば父オルフェーヴルは荒れ馬場に強いし、なにより母父のFlower Alleyは兄弟にスピルバーグトーセンラーがいるように京都との相性が良い。牝系にBold RulerRaise a Nativeの軽い米国のスピードがあるため阪神でもエリザベス女王杯を制したが、この馬なりに京都を走る裏付けはあった。

2着 クロコスミア

 ステイゴールド×デヴェロッペ(母父:ボストンハーバー
 この馬もステゴ系で母方にSadler's Wellsが直接入ってくる牝系。Nashwanから伝わるBlushing Groomも京都相性はいい。Tudor Minstrelが入っているのも先行しての粘り腰という意味ではかなりプラスか。ただ2着っぽさはある。

3着 ラヴズオンリーユー

 ディープインパクト×ラヴズオンリーミー(母父:Storm Cat
 ディープだけで京都適性は十分な気がする。Storm Catミスプロ阪神向きな感じも抜けないが、牝系はMiesqueの直系でNureyevが入っているのが良い。ただ適正の分負けてしまったが。

2018

1着 リスグラシュー

 ハーツクライ×リリサイド(母父:American Post)
 母父American Postは仏2000ギニーの勝ち馬でサドラー持ち。Mill ReefLyphardと欧州色が強いがマイラーっぽい血が多く京都外回りでこそという感じも強い。Lyphardのクロスで機動力があるのもプラス。

2着 クロコスミア

3着 モズカッチャン

 ハービンジャー×サイトディーラー(母父:キングカメハメハ
 父を見れば京都外回りっぽさは十分で母方はNative DancerSecretariatが入っているようにスピードの下地がある。バランスはいいが日本っぽさは欠片もないためスローの展開待ちなところはある。

 まとめると、父サンデー系→ハーツ・ディープなど欧州要素が多い馬が多いので、母系はある程度米国の持続力を併せ持っている方が良い。父キンカメ系→硬さが出やすいので母系に欧州のしなやかさが強調される要素がほしい。父ハービンジャーノーザンダンサー系と在来牝系の種牡馬→父で十分京都適性を引き出せるので母系は米国由来のスピード感が欲しい。

今回の出走馬の評価

エリカヴィータ 血統:D 調教:E 総合:E

 キングカメハメハ×マルシアーノ(母父:フジキセキ
 2年前のフローラSを最後に馬券内が無い馬。掲示板に入ったのが福島牝馬SとディセンバーS、メイSとワンターンかローカルという感じが抜けない。母マルシアーノはキンシャサノキセキの全妹だが、ダート中心の活躍で硬さがある。そこにキンカメだと…。思い切ってダートの方が良いかも。今回の調教は美浦Wで66秒台終い11.2と悪くはないが復調とまでは行かない。

キミノナハマリア 血統:C 調教:A 総合:B

 ハービンジャー×シャドウマリア(母父:ヴィクトワールピサ
 福島牝馬Sは落馬の被害もありレースを辞めた形で参考外。その後は休養を挟み夏の函館札幌で好走。血統的にもハービンジャーヴィクトワールピサと欧州っぽさが強いものの、Woodmanはかなりのスピード要素だが物足りなさが残る。紫苑Sもそうだったように一雨欲しいタイプ。追切も最近の好調さをうかがわせる内容で評価は高い。

コスタボニータ 血統:B調教:B 総合:B+

 イスラボニータ×レディイン(母父:Kendor)
 前走府中牝馬Sは惨敗に終わったが、マーメイドSで馬体重が480㎏に増えて以降着順は安定しないが、冬にしか走れていない東京と重ハンデのマーメイドSだから度外視は可能。血統面では、母父Kendorがロンシャンの1600mG1を2勝したゼダーンの方のグレイソヴリン系で今の京都とは好相性。父もコジーン持ってるからグレイソヴリンの影響は強いしIrish Riverも入ってくるから京都2200は合うはず。イスラボニータが若干不安か?調教もマーメードS以外は馬券を外さない追切の内容で悪くない。

コンクシェル 血統:C 調教:C 総合:C

 キズナ×ザナ(母父:Galileo
 前走府中牝馬Sは0.8差の9着。逃げて粘り切れなかった。全姉のシンシアフィッシュ含め1勝クラス以上では2番手以内からの押し切り勝ちしかない血統で今回も逃げの手が求められるだろう。血統面はキズナ×Galileo,Machiavellian,Marignanと欧州向きといった血統表で距離は長くても問題はなさそう。調教も栗東CWで68.9終い11.9とこの馬なりに悪くない時計。タイプ的にはマテンロウスカイに似ているが、そちらより重めな血統から高速決着の軽い馬場よりも雨の影響が強い馬場向きではあり晴れ予報はマイナスだ。

ゴールドエクリプス 血統:D 調教:B 総合:D+

 ドゥラメンテ×ゴールドグローリー(母父:ハービンジャー
 前走マーメードSは惨敗に終わってしまった。母系はエスサーディーから始まる明治以来の在来牝系で当然キレのある脚などないため、小倉記念のように35秒台の上りでも馬券内に滑り込めるようなタフなレースが理想。前走は京都の内回りで忙しかった所があり外回りの方が良いのは確か。追切の感じからも立て直しは出来ていそうだが、馬場は渋りが欲しい方でここは我慢して12月の京都くらいで買いたい。

サリエラ 血統:A 調教:E 総合:E

 ディープインパクト×サロミナ(母父:Lomitas)
 前走はオールカマーで12着。全姉のサラキアはエリザベス女王杯2着がありこの馬も昨年は0.3秒差の6着だった。前回より馬体も良くなっているが今年の春ほどの出来ではなく、昨年のエリザベス女王杯と比べてもスケール感に乏しい。ダイヤモンドS天皇賞春のローテーションが相当応えたのか…。追切も国枝厩舎なら美浦Wで〆るのが、基本だがまさかの坂路。追切内容からも本調子とはいい難い。状態面からも買いづらいだろう。

シンティレーション 血統:B 調教:A 総合:A

 ロードカナロア×ファシネートダイア(母父:アグネスタキオン
 前走の府中牝馬Sでは豪脚を発揮し2着に滑り込んだ。去年のブレイディヴェーグと同産駒だが、こちらはアグネスタキオンカーネギーが良く出ている。1800mに実績が集中していることが不安材料として挙げられがちだが、距離が伸びて悪いタイプではなく、今の東京を生かし切れる瞬発力とスピードがあればあとは坂の適性をカーネギーとHis Majestyでカバーできればここでも十分狙える。調教も前走で十分仕上がっていたしここは一本調子を保てているなら問題ない。

シンリョクカ 血統:A 調教:A 総合:A+

 サトノダイヤモンド×レイカーラ(母父:キングカメハメハ
 前走は人気に反発して新潟記念を牡馬相手に勝利。牡馬混合戦をハンデに恵まれたとはいえ押し切ったのは大きな成長ぶりと言えるだろう。近親にダノンシャークがいる牝系でダノンシャークも先行力があるタイプだったので、今回もどう先行していくかは重要なところ。血統面では、父サトノダイヤモンドは勿論母系も京都巧者でスピードにも優れた牝系なので京都2200への適性は疑いようがない。Shirley Heightsゼダーンが直系に入る牝系がなんとも堪らない…。追切も前走以上の迫力でまさに充実一途と言える状態だ。

スタニングローズ 血統:D 調教:C 総合:D

 キングカメハメハ×ローザブランカ(母父:クロフネ
 前走クイーンSは6着。野芝の高速馬場を好む馬なので冬の京都はどうしても合わない。マーメードSならともかくというところ。キンカメ×クロフネ阪神っぽさが強く。大阪杯で好走したように一本調子に進むレースなら持続力を生かしてというところ。エリ女は京都外回りの性質上そうなりにくく先行勢も多いのでここでは難しい。調教自体は悪くないので舞台替わりで。中山牝馬Sあたりでどうか。

ハーパー 血統:B 調教:E 総合:E

 ハーツクライ×セレスタ(母父:Jump Start)
 前走府中牝馬Sは15着とまさかの惨敗。調教もどこか冴えない内容で去年の秋の好調期からの後退が進んでしまっているように見える。牝系はアルゼンチン系なので使ってよくなっていくと思うが本来は阪神向きの血統なのでこの時期の京都は不安。

ピースオブザライフ 血統:E 調教:D 総合:E

 キタサンブラック×サンキューアスク(母父:シンボリクリスエス
 現状はダート中心の活躍でキタサンブラック産駒らしい。母はオークス5着馬だが、キタサンを付けたことでダートの重さが出てしまったか。ロベルトも効いているので小回りのダートでどうだろう。

ホールネス 血統:B 調教:A 総合:B+

 Lope de Vega×Missunited(母父:Golan)
 前走は新潟牝馬Sを勝利しての参戦。Lope de Vegaは凱旋門賞11着だったし産駒も凱旋門ではパッとしない。母父のGolanは凱旋門4着でジャパンCでも健闘した馬なので京都との相性はまあ悪くなさそう。追切もいつも通りで良い感じ。どちらかというと問題は枠順と位置取りでスノーフェアリーのように内から弾ける競馬を期待したいがそういう馬ではないのが不安。

モリアーナ 血統:D 調教:C 総合:D

 エピファネイア×ガルデルスリール(母父:ダイワメジャー
 前走府中牝馬Sは8着。配合的にも中山や阪神が合いそうな小回り向きの血統で京都外回りではエピファネイアとはいえ推しにくい。調教は悪くはない。馬場が渋ってAJCCのような展開になればというところだが…。

ライラック 血統:B 調教:A 総合:B+

 オルフェーヴル×ヴィーヴァブーケ(母父:キングカメハメハ
 エリザベス女王は過去2年4着、2着と好走が多いライラックノーザンテーストのクロスにミスプロの血を持つオルフェーヴル産駒という面ではラッキーライラックと同じでいかにもエリザベス女王向きの血統。スカーレットインクの直系だから先行してこそ良さが活きる。しかし、メンバー的にも先行するのは難しそうで後ろからでは勝ちきれないところが…。追切はライラックらしく抑えた時計で終いが切れる。好調子。

ラヴェル 血統:C 調教:B 総合:C+

 キタサンブラック×サンブルエミューズ(母父:ダイワメジャー
 姉が京都のマイルCSを制したように京都は合う血統。ただ京都の2200mをこなすにはスタミナ不足な感じも大きく、ここでは買いづらさも…。調教は良く動けているので適条件で拾ってあげたい。

ルージュリナージュ 血統:A 調教:B 総合:A

 スピルバーグ×パンツァネッラ(母父:ルーラーシップ
 スピルバーグ産駒である。つまりトーセンラーの全兄弟で京都は合う。この馬自身もフェアリードールの直系でトゥザヴィクトリーの全姉妹からなる牝系にいる。どちらをとっても京都向きで騎手も京都向き。今回内枠を引けたし買わない手はない。前走も5着まで迫ったし下り坂巧者の可能性もあればスワンSのオフトレイルくらいの変わり身を見せても。追切は良い。

レガレイラ 血統:C 調教:B 総合:C+

 スワーヴリチャード×ロカ(母父:ハービンジャ:)
 前走ローズSは伸びきれず5着。アーバンシックの近親だがこの馬の方がスワーヴの早熟性が強く能力値は若干疑ってしまう。京都も距離も血統的にはこなせるはずだが、後方からの差し脚がほかの馬より上位のものが古馬相手に使えるかどうかは疑問。買うなら同じハイクレアのモリアーナとセット買いが面白そう。

予想

◎シンリョクカ
〇シンティレーション
ライラック
△ホールネス

2024アルテミスS_血統と調教評価_良血馬が勢揃いの中、新潟新馬戦を快勝したマピュースに注目!

アルテミスSの展望

 昨年はオークス秋華賞二冠達成のチェルヴィニアが制し、一昨年は三冠馬リバティアイランドが2着、その前はサークルオブライフ、ソダシなど名牝が連なるレース。今年もクラシック候補に名乗り上げる馬がどれか探すゲーム…。

カムニャック 血統評価:C 調教評価:D 総合評価:C

 ブラックタイド×ダンスアミーガ(母父:サクラバクシンオー
 キープカルム、ラバタンシンの半妹。ダンスパートナーの系統らしく出遅れ癖がある。父と母父だけみるとキタサンブラックみを感じるが、こちらはエルコンドルパサーサンデーサイレンスNijinskyを重ねていて瞬発力に富んだ血統。1600mは短く感じるので追走をどこまでといったところ。そういう意味だと中距離質なクイーンCの方が合っていそうな馬。
 追切は栗東CWで83.2‐66.6‐51.5‐36.4‐11.5と一杯に追われて好時計。まだ仕上がり途上ながら走る態勢ではあるか。
 前走の新馬戦は前5Fが64.1とドスローだったが、後方待機からポジションを上げて差し切り勝利。スロー経験しかなく不安にも感じるが、東京自体の適性はあるため、まだ未完の身でどこまでこなせるかといった立ち位置だろう。

キョウエイボニータ  血統評価:E 調教評価:C 総合評価:E

 イスラボニータ×キョウエイレガシー(母父:ハービンジャー
 曾祖母はチリの牝馬で使い詰めは悪くない血統。イスラボニータでどこまで東京の馬場を、また母方の瞬発力がどれだけ東京でも通用するかといったところだが、期待値的にはかなり低いだろう。中山の方がいい。
 追切は好時計でこの馬なりに走れる態勢は整っている。

クレオズニードル 血統評価:C 調教評価:C 総合評価:C+

 ファインニードル×アーキオロジー(母父:Seeking the Gold
 アルキメデスの半妹。血統的にも東京は合うしアドマイヤムーン→ファインニードル代わりでさらに短い距離への対応力に優れていそう。重賞でどこまでやれるかは未知数だが、前走のレースぶりは中山で走る馬のそれとは違いタイムは遅いながらも2着馬以降に力差を見せつけるレースぶりだった。厩舎も鞍上も人気しなさそうな組み合わせでここは狙っても面白い。ただ馬場の渋りは欲しい。
 追切は前走同様好時計。どうせなら南Wの方が…と思うが坂路で成績のいい厩舎なのでプラマイゼロ。

ザラタン 血統評価:E 調教評価:E 総合評価:E

 キズナ×カメキチ(母父:Mizzen Mast)
 血統的にはキズナにCaro系と重い馬場向けのような配合。東京だと道悪でないとそもそものトップスピードが足りていない可能性が高く強調しづらい。
 追切は中竹厩舎ならもっと早い時計を期待したいところだが、ここは控えめも一杯に追っているからやはり微妙か。
 そもそも前走スロー逃げでの勝利はあまり評価できない。ここでいきなり飛ばすことも難しそうだしため逃げの形か。

シホリーン 血統評価:B 調教評価:A 総合評価:B+

 モーリス×パンデリング(母父:キングカメハメハ
 母パンデリングがキンカメ・サンデーだから溜めは効きそうだが、前走までの鞍上を確保できなかったのは痛手。ただ代打で菅原は合う。Sex Appealの牝系は早め仕上がりの気があるから完成度の高さを信じて狙っていくのもいい。中山よりも東京の方が合う。
 追切は武井厩舎でこの時計なら文句なし。日曜坂路も好時計でG1初制覇を達成した厩舎が今週も…。新馬のファンダム、未勝利のダノンミッションとレベルの高い牡馬相手との経験を活かせれば。

ショウナンザナドゥ 血統評価:B 調教評価:B 総合評価:B

 キズナ×ミスエーニョ(母父:Pulpit
 ミの一族から遂にショウナンが誕生。ミアネーロよりも素軽さを感じる馬で東京の長い直線もこなせそう。ただ本来は中山・阪神向けの血筋で2歳時はまだ誤魔化しがききそうだが、クラシックではどうだろうか。キズナ凱旋門感が上手い具合にフィットしていれば良さそう。母父がA.P.Indy系なので良馬場がいい。
 調教は松下厩舎なので坂路。時計自体も悪くなく動きも秋初戦ながらしっかりとしていて好印象。

ブラウンラチェット 血統評価:C 調教評価:C 総合評価:C 

 キズナ×フォエヴァーダーリング(母父:Congrats)
 フォーエバーヤングの半妹のキズナ産駒。母父はダノンデサイルとも同じで東京ならいい。Congratsって偉大だな。ただこちらの方がややダート向きな感じもあり、前走は中山1800でスローペースがちょうど良かった。秋の東京よりも春の東京で買いたいなあ。
 追切は手塚厩舎らしく好仕上げ。問題ない。

マイエレメント 血統評価:D 調教評価:C 総合評価:D

 エピファネイア×ソートアフター(母父:ディープインパクト
 エピファ×ディープは重厚感が出やすく本馬もそのタイプ。東京の高速決着に対応するなら米国要素は少しは欲しいところ。ドスローか道悪なら買える。本来は中山の冬馬場で買いたい馬。
 追切は福永厩舎らしく坂路で好時計。

マピュース 血統評価:A 調教評価:A 総合評価:A

 マインドユアビスケッツ×フィルムフランセ(母父:シンボリクリスエス
 前走はマインドユアビスケッツ産駒らしくない最速の上りでの差し切り勝利。それこそ母父シンボリクリスエスのような差し馬でそちらの影響が強そう。TheatricalPrincequilloなど欧州系の母系にこの配合だからかなりバランスが取れているように見えるし新潟のように長い直線でも後ろから長く脚を使う持続力も見せていて血統のいいところが出ている馬というのが短評。
 追切は和田勇介厩舎なのに南Wでアラタと併入と好時計に好内容。推進力のある走りは惚れ惚れする。

ミストレス 血統評価:E 調教評価:E 総合評価:E

 キズナ×チェロキーメイドン(母父:Distorted Humor
 ダート行ったらすごく強そう。確かに野芝の新潟を逃げたら強そうだし中山あたりでまた会おう。 

ミリオンローズ 血統評価:D 調教評価:B 総合評価:D+

 スワーヴリチャード×マンビア(母父:アルデバランII)
 半兄にあのダノンジャスティス…。やっぱりマンビアはだめだ。スワーヴリチャード産駒は仕上がり早い馬が多くこれもそれ。どうしてマンビアはこう中途半端なのか。
 前走の結果もあり負けられない戦い。ただ鞍上は乗り捨ててマイエレメントにw戸崎さんというのもちょっと。ちゃんと先行すればそこそこの着順に入るかも。追切はいい。

2024年コックスプレート_血統評価_プライドオブジェニ・ミスターブライトサイドの間にプログノーシスは割って入れるか?

 まず、このコース形状である。  スタートしてからすぐ下り坂でコーナーがあるという謎コース。小回りをこなす機動力に有利に立ち回るための追走力は不可欠。週末も金曜日ににわか雨の予報がある程度なので良馬場のコンディションで迎えられそう。
 昨年の勝ち馬ロマンチックウォリアーがフレミントンで凡走したことを考えると、香港とムーニーヴァレーは共通点が多く走りやすさにも影響がありそう。どちらも平坦コースで4角の作り。洋芝を用いた馬場も似ているし日本よりは時計が若干かかる設定なのも共通項だ。日本の競馬場では札幌競馬場との適性感が似通っている。
 良馬場で重視すべきは先行力、またマイラーの参戦が多く追走力も必要になってくる。プログノーシスは追走が楽になる重馬場の方が向いていそうで良馬場ではほとんど用なしだろう。

過去の好走馬の特徴と血統構成の共通点

2023年 コックスプレート 良 2:03.16

1着  Romantic Warior (ロマンチックウォリアー)

 Acclamation×Fork Melody(母父:Street Cry)
 父は短距離馬でRoyal Applause系。祖母Folk OperaがE.P.テイラーSの勝ち馬で、母の近親は中距離を中心に活躍が多い。母父Street Cryは当レースでの活躍馬を多数輩出しているし、シングスピールローエングリンのように香港での実績もある種牡馬。ただ、Street Cryだけだと重さが出てきてしまうので父の欧州スプリンター的瞬発力とスピードでその弱点を補う配合で良馬場にも対応できている。

2着  Mr.Brightside (ミスターブライトサイド)

 Bullbars×Liahjay(母父:Tavistok)
 父は短距離馬でElusive Quality系つまりGone Westだから先行力をよく伝える。母の近親にはVRCセントレジャー勝ち馬がいるなどスタミナに富んだ牝系。そこにモンジューデインヒル、Sir Tristramだから豪州的なスピードの持続力を父と母からうまく受け継いでいる。

3着  Aligator Blood (アリゲイターブラッド)

 All Too Hard×Lake Superior(母父:Encosta de Lago)
 父は短距離馬だがコックスプレート2着がある。母の近親もマイラーが多い。どう見ても短距離が主戦場だが、Rollsのクロスが入ったことで中距離の活躍馬が多い同牝系の影響が出ていると考えるか。

2022年 コックスプレート 不良 2.10.17

1着  Anamoe (アナモー)

 Street Boss×Anamato(母父:Redoute's Choice)
 父Street BossはStreet Cry系の短距離馬。母はFlower Bowl4×5≒Aureole5を持っていていかにも重馬場向きのスタミナを備えている。やはりハイペリオン菊花賞もそうだったが現代競馬にはハイペリオンでどうにかするのが一番いい。

2着 I'm Thunderstruck(アイムサンダーストラック)

 Shocking×Primadonna Girl(母父:Edenwold)
 父ShockingはStreet Cry系だがちゃんと中長距離の馬でオーストラリアンCにメルボルンCを勝利しているようにスタミナ十分。母方はスピードに富んだ短距離の血だが2000mをこなせる素地が父にありここでも連対。

3着 El Bodegon(エルボデゴン)

 Kodiac×Al Andalyya(母父:Kingmambo
 父KodiacはデインヒルにKrisだから短距離馬。スタミナ部分は牝系にAllegedが入っているので十分。アドマイヤテラもそう言ってる。

出走予定馬の血統

2024年コックスプレート

①G ➎番 ドックランズ 評価:D

 Massaat×Icky Woo(母父:Mark of Esteem
 父マッサートはGalileo系の短距離馬。母Icky WooはスプリンターのMark of Esteem産駒で牝系にも短距離質な馬が多くクイーンアンSの舞台が展開を含めて一番合っていた感じがする。前走もスタミナの不安からか最後方の競馬で伸びきれず7着。ヨークでこの有様だから素直に英チャンピオンズデーに出走すべきだったと思うがどうか。アナザーウィルよりはという意味の評価。

②G ➍番 ミスターブライトサイド 評価:A

 Bullbars×Liahjay(母父:Tavistok)
 昨年の2着馬で今年も良馬場開催なら侮れない一頭。先行力を活かした競馬が得意で昨年はロマンチックウォリアーに屈してしまったが今年も力上位。上記のように馬場にかかわらずスタミナは問題ない。

③G ➍番 ロイヤルパトロネージ 評価:D

 Wootton Bassett×Shaloushka(母父:Dalakhani
 父ウートンバセットは欧州短距離馬。母にダラカニカヤージにSpecialとThachのクロスだからスタミナは相当。2000mは短いし、思い切ってメルボルンカップにいかないか?!

④G ➐番 ヴィアシスティーナ 評価:B

 Fastnet Rock×Nigh(母父:Galileo
 父ファストネットロックは豪州のリーディングを取ったこともある名種牡馬で距離は短距離から中距離までの融通が利くタイプ。おそらく母方の特徴を活かすタイプなのだろう。そういう意味で母方はマイル路線の馬が多いながらもGalileoが母父の当馬はやや距離適性が長めに出たか。2000mまでは好走範囲で2400くらいまではこなせそうでここも好走の範囲内。

⑤G ➋番 プログノーシス 評価:C

 ディープインパクト×ヴェルダ(母父:Observatory)  短距離×欧州中距離がトレンドのレースでこの組み合わせではそこまで悪くない。ハイペースで前が潰れる秋天のような展開が理想だが、プライドオブジェニに競りかけていきそうな馬は少なく差し馬ばかりのため、瞬発力で着を拾うのが精一杯か。  天皇賞・秋をパスして今年はコックスプレートに参戦。札幌記念を制しているし香港で好走を見せているように適性は上位のように見える?が、今年の札幌記念のように逃げ馬が淀みない流れを作りそうで追走に苦労して伸びきれずという展開は容易に想像できる。

⑥G ➒番 エヴァポレイト 評価:D

 Per Incanto×Savanna(母父:Animal Kingdom
 父はStreet Cry産駒の短距離馬。牝系はあまりスタミナを感じない血統でアニマルキングダムでどこまで付いていけるかというところ。強調点は少ない。

⑦G ➏番 プライドオブジェ二 評価:A

 Pride Of Dubai×Sancerre(母父:O'Reilly)
 父プライドオブドバイはStreet Cry系の短距離馬。牝系はLady Rebeccaが5代母のようにAlzaoの近親と言え、スタミナ面でも問題ない。昨年の豪州年度代表馬であり連闘もこなした経験がある。ムーニーヴァレーで勝ち切れていない点のみが不安だろうか。逃げ馬なので標的にされやすくやや不安か。適正自体は上位。

⑧G ➑番 ブロードサイディング 評価:B

 Too Darn Hot×Speedway(母父:Street Cry)
 父トゥーダーンホットはDubawi産駒の短距離馬。母Speedwayの父Street Cryだけでも距離はどうにかこなせてしまいそう。
 GⅠの3戦を含めて5連勝の実績はエヴァポレイトより上位の内容だが、前走は今回と同じ左回りで伸びきれず4着に敗れた。楽なペースで先行を許してしまったのが一番痛かった。
 理想的なのは良馬場でプライドオブジェニにしっかりと逃げてもらうこと。そして、49.5㎏と他に比べてかなり有利な軽斤量を活かして中団からの差し込みを狙うところだろう。

⑨G ➌番コヴァリカ 評価:D

 Ocean Park×Vitesse(母父:マクフィ
 父オーシャンパークはコックスプレート勝ち馬。母の血統も短距離志向が強くてここではスタミナ不足な面は否めない。

2024年天皇賞・秋_血統評価_4歳馬の成長力が5歳馬を脅かすか!?

出走予定馬の血統評価

キングズパレス 評価:E

 キングカメハメハ×ドバウィハイツ(母父:Dubawi
 リバティハイツの全弟でランドオブリバティの半弟。姉はDubawiらしく短距離馬だったがこちらは中距離に出た。キングズパレスはミスプロの影響が強くて長く良い脚を使うタイプ。そのため、中山3勝にローカル重賞での好走が多い。東京2000mは下級条件でもベストとは言えず勝ち切れてもいないためここではスルーしても良いだろう。福島記念で拾ってあげたい。

サトノエルドール 評価:E

 ディープインパクト×ミゼリコルデ(母父:Fasliyev
 前走はディープ産駒らしくクッション値の高い東京コースで激走した。母父のFasliyevは芝短距離馬。ヌレイエフらしく平坦が得意でドーヴィルでG1勝利している。ただこの牝系はザラズーストラやExburyのようにスタミナに富んだ父を重ねている上に、ハイクレアのクロスがあるように洋芝とスタミナに寄ってしまっている印象があり最良は札幌2600あたり。前走はメンバーレベルも低くスタミナで差し込んだ3着だけであってこの舞台で再度の評価は難しい。

ジャスティンパレス 評価:C

 ディープインパクト×パレスルーマー(母父:Royal Anthem)
 去年の暮れの有馬から歯がゆい競馬の続いている天皇賞・春馬。Hail to ReasonのクロスやSkywakerのスピードを持ち東京コースは最低限こなせるという身。昨年は今年のオクトーバーSのように消耗戦でステイヤーらしくスタミナを活かしてフィエールマンのような差し込み2着。今回はスローペースが見込まれて、そうなると瞬間的な加速力には欠けているから分が悪い。去年のような展開なら。

シルトホルン 評価:E

 スクリーンヒーロー×シンメイミヤビ(母父:Langfuhr)
 前走毎日王冠は中弛みのペースにも助けられ5着。父スクリーンヒーローは東京が得意だったが、この馬自身は軽いスピードを活かしたいタイプなので最適なコースは夏の野芝の中山や新潟コース。今年の東京はよくそういった馬が走るが、流石に先週から気温も下がってきて野芝を活かす血統には渋いコースになってしまっている。ここでは必要ないだろう。

ステラヴェローチェ 評価:C

 バゴ×オーマイベイビー(母父:ディープインパクト
 前走オールカマーは先行集団にとりついて行ったもののスローペースに泣き野芝では末脚が伸びず6着。中団より後ろで脚を溜めるのが理想のタイプだから度外視しても良い。血統の通り適正は宝塚記念有馬記念だが、天気と展開次第で前が潰し合ってくれれば大阪杯4着のような好走も可能で今回は馬券内に来ても。

ソールオリエンス 評価:

 キタサンブラック×スキア(母父:Motivator
 前走の宝塚記念は直線一気で2着。秋の東京の道悪はキタサン×欧州血統にはぴったりで時計のかかる馬場を楽にこなせるこの馬にはチャンスは巡ってくる。ステラヴェローチェよりはモンジューらしくスピードに乗って伸びてくるので道悪ならば連対圏内も。

タスティエーラ 評価:A

 サトノクラウン×パルティトゥーラ(母父:マンハッタンカフェ
 仕上がり早のトライマイベストの直系でもう終わったと思われていそうだが、今年の春は心身のバランスが取れておらず…。クラフティライフの牝系は古馬になっての成長力のある血統で8歳で天皇賞秋を制覇したカンパニー、5歳で同レースを制覇したトーセンジョーダンなどがいるように牝系からも快速血統なので東京2000mは合う。牝系からも先行が得意な血統でスローの天皇賞・秋そしてリバティアイランドの末脚を考えた上でも、この馬の先行力の高さを知っている松山Jへの乗り替わりはプラスだし、瞬発力はダービーの際にも見せておりホウオウビスケッツが同様にため逃げをしてくれればこの馬としては展開は最上で今年一番向くレースになりそうだ。
 調教の力強さも増し、宝塚記念をスキップして半年ぶりの競馬にはなるが成長度が伺えここでも勝ち負けを狙えるだろう。ダービー馬の意地を見せてもらいたいところだ。

ダノンベルーガ 評価:B

 ハーツクライ×コーステッド(母父:Tizway)
 天皇賞では3着‐4着と好走を続けているダノンベルーガ。目の上のたんこぶ的なイクイノックスがいなくなったこともあり、今回も期待される存在だが今回もメンバーが揃っておりどうだろうか。
 ハーツクライ産駒には天皇賞・秋の勝ち馬にジャスタウェイがいるが、Native Dancerの影響もあり瞬発力という絶対的な武器を持っていた。対してダノンベルーガは器用貧乏タイプの馬でどんな展開でも2‐3着で狙う分には面白いだろう。

ドウデュース  評価:D

 ハーツクライ×ダストアンドダイヤモンズ(母父:Vindication)
 昨年の天皇賞秋はスタミナ不足で大敗。母父はシアトルスルー系だから良馬場は絶対条件で馬場が渋ってしまうと、この馬のスタミナが削られてしまいうまく走ることができなくなってしまう。鞍上含め一番合っているのは有馬記念やJCのように道中の追走が楽なレース。洋芝のドバイもこなせなかったし馬場が少しでも重くなると良くない。能力は高いので展開さえ向けば…という所はあるが、休み明けなのも不安材料。

ニシノレヴナント 評価:E

 ネロ×ニシノアモーレ(母父:コンデュイット
 血統的には時計のかかる冬馬場の中距離で狙っていきたいが、あまり適鞍がなさそう。AJCC辺りは合いそうだ。

ノースブリッジ 評価:E

 モーリス×アメージングムーン(母父:アドマイヤムーン
 QE2世C3着、札幌記念制覇と調子がいい。が欧州色が強く洋芝の時計のかかる馬場向き。不良馬場ならともかく今の東京では適性が向かない。香港まで我慢。

ベラジオオペラ 評価:B

 ロードカナロア×エアルーティー(母父:ハービンジャー
 曾祖母のエアデジャブーのように先行力に優れた馬で、ロードカナロアのパワー感もあり重馬場の京都や急坂の阪神もこなした。牝系としては瞬発力に富んだ血統で東京でも合う。ハービンジャーの分ベストの阪神や京都と異なり坂の無い東京でどうかというところもあるが、春の走りを見れば道悪も良く先行力で押し切ってしまってもおかしくはないくらいの能力はある。

ホウオウビスケッツ 評価:C

 マインドユアビスケッツ×ホウオウサブリナ(母父:ルーラーシップ
 前走毎日王冠はため逃げをしてしまいシックスペンスに捕まってしまった。後続に脚を使わせるぺースで逃げてほしいが中2週でどれだけ状態が上がっているかというところ。マンファスのクロスがあるようにパワーのいる馬場は得意。また、Deputy Ministerの影響で道悪は悪くなく締まった流れで先行して34秒台の上がりを使えれば馬券内もあり得る一頭だが。

マテンロウスカイ 評価:E

 モーリス×レッドラヴィータ(母父:スペシャルウィーク
 モーリス産駒だがスタミナに富んだ牝系で1800mでも短く感じる。スタミナを活かす展開が最善で冬の中長距離戦が向く。

リバティアイランド 評価:A

 ドゥラメンテ×ヤンキーローズ(母父:All American)
 絶対能力だけならここでは最上位。3歳春までは休み明けの仕上がりが悪く後ろからの競馬が多かったが、去年の秋華賞・今年のドバイSCと加齢によりGone Westらしく先行力が出てきてスタートが改善されている。ここもある程度の位置取りは期待できそうでそうなってしまうと死角がなくなってしまうが…。後ろからの競馬が板についていてスタート良くても我慢もきくし9ー10番手辺りをゆっくりと追走したいところはある。ドバイでは持ち前の瞬発力を活かせなかったが…。能力を含めてここではやはり最上位で、道悪の適性は不明だが母の成績的にはこなせてもいいはずではある。

フレーミング 評価:E

 キングヘイロー×ヒーリング(母父:バトルプラン
 ややダート感がある血統だが新馬戦で合わなかったように芝向きのキングヘイロー産駒。渋った馬場はやや苦手にするところでG3でもその気を出している。秋の東京はやや伸びきれ無さそうだし、来年も現役なら馬場のいい時に抑えたい。

レーベンスティール 評価:C

 リアルスティール×トウカイライフ(母父:トウカイテイオー
 香港での走りが距離によるものかは不明だが、洋芝や重馬場を苦手とする節があり、馬場の伸びやかな中山では鋭く伸びたが今の重たい東京ではどうだろうか。ドウデュースよりは適性がありそうだが…。リアルスティール産駒ならこなせそうだが、トウカイテイオーの柔らかさで伸びきれないのか?

2024年菊花賞_種牡馬戦国時代の混戦模様を制する馬はだれだ?!期待の穴馬も!

重視すべきはスピードとスタミナのバランス

 デインヒル内包馬は走らないだとか半端な血統での絞り込みが多いですが、気にすべきは全体のバランスで菊花賞でのスタミナ、スピード、京都適性を引き出してくれる血が入っていることを重視していきたいですね。デインヒルに関しては母系に入る分には問題ないかと思います。昔から相性が良いとされるリボー系、グレイソヴリン系あたりか?

1  ピースワンデュック 血統:C 調教:B 評価:C+

 父グレーターロンドン同様上り馬という形での参戦になったピースワンデュック。Nureyev4×5のクロスはどちらかと言えば阪神向きの血。母方のジャングルポケットは重馬場のダービー馬で上りのかかる展開が得意だったことからもスタミナ十分。Exburyもあるしね。重心が低くストライドを伸ばす走法も距離が延びるのにはいいが、最内枠に入ってしまったのが痛恨。幸い周りに先行馬が多いのでポジションを後ろから取りに行くのは楽そう。道悪なら評価は上がる。
 調教は先週の時点でだいぶ仕上がっていそうで今回は外目を単走で伸びてきた。前走阿賀野川特別と同様に抑える調教が出来ているのも長距離を走る上ではプラスだ。

2  ノーブルスカイ 血統:E 調教:C 評価:E

 父ネオユニヴァース菊花賞3着の二冠馬。父系も牝系も古すぎて、2024年に買うなら道悪やローカルなどの条件を付けたい。頭が高くピッチ走法で走る馬なので。
 調教は坂路で好時計。この馬なりには十分か。

3  アスクカムオンモア 血統:E 調教:C 評価:E

 母マキシマムドパリは中京・阪神の重賞を制覇し秋華賞3着。京都の内回りとの相性は悪くなさそうだが、外回りとなると話は別。父がキズナならともかくブリックスアンドモルタルで京都3000mをこなすのは流石に…。
 調教は中1週なのもあり坂路でサラっと。力は発揮できる状態。

4  ダノンデサイル 血統:B 調教:A 評価:B+

 父エピファネイア菊花賞を勝った二冠馬。母父Congratsは米国の超良血馬でMr. ProspectorNorthern DancerHail to Reasonを直で付けられている牝系の出身。近親に活躍馬が多くスピード持続性に優れたタイプ。母トップデサイルはGraustarkとHis Majestyの5×5×5のクロスを持つから案外それだけで京都適性はどうにかなってしまうかもしれない。キレやスタミナ面は京都3000mでは米国色が強すぎてやや不安だが世代戦なら上位。
 調教はダービーと同じパターン。文句なし。

5  ハヤテノフクノスケ 血統:E 調教:E 評価:E

 父ウインバリアシオン菊花賞2着。母サクラインスパイアはシンボリクリスエスコマンダーインチーフと重めの血統でローカル2600mが一番合いそう。福島が一番合う。急坂も得意な血統。
 調教は一杯に追いきっていて菊花賞の週にそんなことして大丈夫かと心配になる。

6  ミスタージーティー 血統:E 調教:C 評価:E

 父ドゥラメンテ菊花賞不出走ながら産駒が2勝。母はリッスン。Raise a Nativeが直で入る血統でさすがに4代前は近すぎる。マイルから2000までというイメージ。実際、近親にアスコリピチェーノがいる。あと割と早枯れの血統なので3歳の秋は買いづらい。
 調教は矢作厩舎らしく坂路で締め。時計も綺麗だし馬なりによい状態。チャレンジCで会おう!

7  ビザンチンドリーム 血統:D 調教:D 評価:D

 父エピファネイア菊花賞を勝った二冠馬。母ジャポニカーラはジャングルポケット産駒でRaise a Nativeの影響が強い牝系。Francis S.が直で入るのはとても良いのだが、他が軽すぎてスピードに寄っている感じも。ジャングルポケットでどれだけというのはピースワンデュック以上に感じる。これも道悪は得意なので不良馬場ならといったところか。フサイチエアデールの系統というのも早熟感がある。
 調教は坂路で軽め。中間がそこまで空いていないとはいえ攻めなさすぎな感がすごい。

8  ウエストナウ 血統:D 調教:D 評価:D

 父キズナはダービー馬だが凱旋門4着がある。母父Frankelでスタミナ無さそうと言ってしまったがBMS成績を見るとSparkling Plentyが仏オークス馬、ルージュエヴァイユがエリ女2着と決して短距離志向にする血ではなく距離の融通は効くようだ。祖母グッドウッドマーチはFoxhoundの影響で短距離志向に向かいやすくスタミナ面では推しづらい。1600~2000がベストか。
 調教は前走よりは仕上がってきたという感じでもう一息。

9  コスモキュランダ 血統:A 調教:A 評価:A

 父アルアイン菊花賞7着の皐月賞馬。母サザンスピードはコーフィルドCを勝利しているようにスタミナ十分な牝系でDixieland BandやHis MajestyとSir Ivorのクロスを持つなど京都への適性を秘めている。今回の出走馬の中では菊花賞への適性は十分高く、皐月賞やダービーで見せたスタミナからも菊花賞も十二分に通用するだろう。枠もいい。
 調教はいつも通り弥生賞の時くらい出来は良さそう。プールの回数は不明だが、プールが好きなのはいいことだ。

10 メイショウタバル 血統:D 調教:B 評価:D+

 父ゴールドシップ菊花賞を勝った二冠馬。母方は正直スタミナ面が不安な一族で、メイショウカンパクは出ているが父グラスワンダー中山大障害馬を出すほどなので…。ゴールドシップのスタミナでどこまで勝負ができるか自分自身と戦い続けている馬なので、G1ではちょっと買い辛い。タイプ的にはツインターボが一番しっくりくるのでまた前哨戦で買いたい。
 調教は時計的には文句はなく態勢十分。しっかりと自分の競馬をしてくれるだろう。

11 ショウナンラプンタ 血統:D 調教:B 評価:D+

 父キズナはダービー馬だが凱旋門4着がある。母フリアアステカはアルゼンチン馬でNijinskyが直で入る。ただヘネシーやMiner's Mark、Zensationalは米国に寄りすぎでバランスが悪い。勝ちきれない中途半端な瞬発力というのもここで出ていてより持続力が活きるコースの方が向いている。先行力がついてきたら重賞も狙える器ではある。
 調教は高野厩舎らしく勝ちを狙いに来た調教でとても良い。

12 シュバルツクーゲル 血統:A 調教:B 評価:B+

 父キズナはダービー馬だが凱旋門4着がある。母ソベラニアはドイツ馬でこれは2019年のワールドプレミアと同じである。また、3代母はパリ大賞馬ソジーと同じ。Monsunだけでも十分だがRidanなどスタミナに優れる上でBirkhahnが直で入るからスピードもある程度保証されている。もちろん、米国系ほどではないが。京都3000をこなすには十分すぎるスタミナがありステイヤーというならこの馬が一番適性があると言えるだろう。早仕掛けの展開になりスタミナの活きる競馬になれば大穴をあけることも。道悪ならなおいい。
 最終追切は坂路。青葉賞と同じに見えるが日曜が坂路なのが青葉賞で今回は南Wでしっかりとコース追いをしているから問題はなさそう。状態面は非常にいい。

13 アーバンシック 血統:B 調教:B 評価:B

 父スワーヴリチャードは3000mを未出走もアルゼンチン共和国杯を勝っているからスタミナの下地はある。母エッジースタイルはハービンジャー産駒でウインドインハーヘアの牝系だから適性面は問題なさそう。若干瞬発力に寄りすぎていてトップスピードではダノンに叶わないが末脚の持続力で。
 調教は武井厩舎らしい時計で悪くない。当週まで3頭併せで負荷をかけるのは調教師がかかり気味な感じもしなくはないが・・・。

14 メリオーレム 血統:C 調教:C 評価:C

 父シュヴァルグラン天皇賞春3着がある。牝系にSicambreメジロティターンとかに入ってるやつ)があるからスタミナはかなりあるのでは。ただどうしても欧州色が強すぎてこれもローカル2600感がある。良くて4~5着あたりにいる感じがすごくシホノスペランツァです…。前哨戦で負けてしまっているのも印象悪い。
 追切は栗東芝コース。ん~キセキ♡

15 エコロヴァルツ 血統:E 調教:D 評価:E

 父ブラックタイドキタサンブラックを出しているが他は…。米国色の強い牝系でやはりマイルあたりが合うのではないだろうか。今回は参観か。
 追切は悪くないが前走程食指が伸びる感じでもない。

16 ヘデントール 血統:C 調教:B 評価:C+

 父ルーラーシップはキセキを出している名種牡馬コルコバードだから距離は持ちそう。Raise a Nativeもあるが牝系深くそこまで問題ないだろう。ただ鞍上の京都適性が判断を困らせるところ。外枠をうまく使えれば。また、G1ではスピードが足りるかという問題も出てくるが…。あまり強調しづらい牝系だ。
 調教は木村厩舎らしく問題なさそう。

17 アドマイヤテラ 血統:B 調教:C 評価:C+

 父レイデオロはダービー馬。アーバンシックと同じウインドインハーヘアの牝系でそこにクロスがあるのだからスタミナ面は問題ない。クロフネでどれだけスピードを補強できているか勝負なところもあるが。メリオーレムよりは上かという評価。早い上がりだと厳しいので勝ちきるまではいかなそうな感じもすごい。
 追切は栗東芝コース。これもキセキ。

18 アレグロブリランテ 血統:E 調教:D 評価:E

 父はディープブリランテで道悪のダービー馬。母センティナリーの父はフレンチデピュティでAssertは入るがどちらかと言えばローカル中距離がよさそうな血統。道悪だとパフォーマンスがかなり上がるのでこれも重馬場かローカルで狙う馬。
 調教は良い時よりは一段階下がる感じも。

2024年富士Sの考察と予想_府中牝馬Sに続き新潟で快勝の2頭を穴に推奨!

今秋の東京競馬場の馬場

 今年の第4回東京開催はやや不思議な始まり方をした。初週のJRAの馬場情報で野芝10~12㎝、洋芝10~14㎝との発表があった。開催初週の洋芝は12~16㎝で開始するのが通例でこれは9月初旬に撒いた洋芝の育成が進まないことを意味する。逆に言えば、例年以上に野芝の育成が進む。土曜日は雨の影響で脚を取られる馬場だったが、翌日は晴模様で翌週も天気が良く新潟で好走したシンティレーションが2着に激走。普段以上に野芝の育成が進んでしまい東京に野芝オンリーの新潟みがプラスされてしまっているのだ。そりゃ例年好走してる母方欧州系じゃスピードが足りんでしょ…。Storm CatDubawiGone Westは合うので積極的に狙っていきたいですね。
 そして今週も続く暑さ。例年なら10月後半には野芝が休眠というところですがまだまだ高まってしまうのでは?ちなみに去年までの東京の10月平均気温は18度前後で今年は21度。9月の気温もここ2年は26度と例年を上回る残暑が続いています。京都もクソ暑いのでとても野芝がいい状況で迎えられていますが…。野芝オンリーで好走した馬は10月中猛威を振るう可能性が高いのであと2週ですが注意したいですね。
 さて、富士Sですが野芝の新潟で重賞を勝った馬が1頭いますね。セリフォスですね、はい。また前走OPでレコードのクルゼイロドスル関屋記念3着のルナシーは同組の次走を考えるとメンバーレベルが疑問。米子Sかな?関越組の方が次走の成績いいですしね。

出走馬の評価

ルナシーム 血統:D 調教:B 評価:D+

 モーリス×ジュベルアリ(母父:ディープインパクト
 ドバイマジェスティの牝系なのでアルアインやシャフリヤールの甥。いつもの東京ならすっごく合うが…。しかもモーリスは在来牝系で今年はさすがにスピードが足らなそう。開催が進んだ小倉で差し切っても正直ね。RivermanにHis Majestyなら京都が最良というイメージも…。  追切は坂路主体だったものをここ2走CW中心に切り替えて今回もそのパターン。それはとてもいいが…。

エアロロノア 血統:D 調教:C 評価:D+

 キングカメハメハ×エアワンピース(母父:ロックオブジブラルタル
 キンカメ×Giant's Causewayでいかにも道悪で良さそうだが、好走は近年パワーのいる冬馬場に偏っており推しずらい。エアデジャブーの牝系ではどうしても東京ではワンパンチ足りないところがある。
 調教は京都金杯2着時と同じ終いのみ12秒でまとめた時計でややタイムが物足りないが、この馬なりに走れる状態には近づいている。状態はいいがここではないという感じが拭えないが…。

クルゼイロドスル 血統:A 調教:A 評価:A

 ファインニードル×スタリア(母父:アルカセット
 牝系には中距離の活躍馬が多いが、スタリアの半姉クエルクスからはファルコンS3着の ローゼンクリーガー がいる。こちらは父アルカセット。JCレコードでハーツクライを下した名馬であり、母はドイツ1000ギニー馬とスピードに優れた血であり母方に入るとこのスピードが出てくる。父母父ともに晩成の色がありここまでかかってしまったが、近走の充実度は確実で本格化したといってもいいのではないか。
 先週も前走記録したベストタイムを坂路で刻んで好調を維持している。

コムストックロード 血統:E 調教:D 評価:E+

 シルバーステート×ニシノムーンライト(母父:Diesis
 さすがにこの牝系で東京はスピード不足。シルバーステート産駒ながら冬馬場が合う。追切は美浦の坂路で未勝利やダリア賞以来と悪くはなさそうだが、近走は美浦南Wでの追切で好結果を残しているので今回はどうだろうか。

ゴンバデカーブース 血統:C 調教:B 評価:C+

 ブリックスアンドモルタル×アッフィラート(母父:ディープインパクト
 ブリモリのStorm Birdクロスのせいで伸びきれなさがあるが、ディープでどうにかしてる節はある。Loup Solitaireのスタミナがあるから本質的には中距離の方が合いそうだが、気性的にマイルというタイプ。1800辺りがベストなのでペースは流れてもいい。
 調教は新馬戦、サウジRCの頃と同じ最終南Wでの追切。ただ、1勝馬相手に一杯に追っている所が気になる。まだ態勢万全ではなさそうだしそこは次走への上積み。

ジェイパームス 血統:C 調教:C 評価:C 

 ジャスタウェイ×キラーグレイシス(母父:Congaree)
 兄エフフォーリアは早期から活躍できたが、こちらは4歳以降3戦3勝。兄が使い減りしてしまったのもありかなり慎重なローテーションを組んでいるが、今回騙馬になっており馬体重は気をつけたいところ。ジャスタウェイWild Againのクロスのせいで晩成気味に出てしまったのもありそうだが、東京適性は高く心配なのは初マイルであることくらいだろう。
 日曜の坂路時計が地味なのはマイナス。追切も5F追いでこちらの堀厩舎も態勢が整っているのかは疑問。

ジュンブロッサム 血統:D 調教:C 評価:D+

 ワールドエース×エンプレスティアラ(母父:クロフネ
 ワールドエース×母父クロフネが嫌な感じ。道悪の方がいいだろうし、祖母譲りのスピードがあっても新潟で勝ちきれないのはそのあたりか。関屋記念すら届いていないのにこの東京で届くわけない。なんならもっと長い距離でもいい。追切はこの馬なりにそこそこの時計で十分か。

セリフォス 血統:B 調教:A 評価:B+

 ダイワメジャー×シーフロント(母父:Le Havre)
 ダイワメジャーにNothern Dancerクロスでキレを補強。Red GodSecretariatとスピードに富んだ母系で直線の長い東京よりも瞬発力が必要な阪神マイルCSは好舞台だった。近親にイエローゴッドがいる牝系なら先行力を生かしたいが、近走どうしてもゲートが合わない。どちらの競馬もできるだけにどちら付かずな結果になってしまっているが…。藤岡Jだからおそらく後ろから。
 最終追切の終い11秒でしっかりと加速ラップを刻んでいるのは新馬戦と3歳の時の富士Sのみで2戦2勝。調子はいい。

ソウルラッシュ 血統:B 調教:B 評価:B

 ルーラーシップ×エターナルブーケ(母父:マンハッタンカフェ
 母父マンハッタンカフェStorm Catと東京を走る下地もあるがほかの馬に比べるとキレがどうしても下回ってしまうので、どちらかと言えば京都の下り坂をうまく使いたいタイプ。安田記念2着の際のように馬場が渋り中間が緩む展開が理想。
 輸送があるとはいえ、最終時計は61.9‐45.6‐29.1‐13.8と遅い時計で月曜日に好時計はあるが普段の調整と異なってしまうのが少しマイナス。

タイムトゥヘヴン 血統:D 調教:C 評価:D+

 ロードカナロア×キストゥヘヴン(母父:アドマイヤベガ
 カナデアンガールから続く在来牝系にアドマイヤベガアドマイヤベガはAlmahmoudのクロスを持ち柔らかさのある血統で3歳でこなしたように東京も悪くないが、もう6歳でロードカナロアのパワーに寄って行っている感もある。最善は中山なのは間違いなくここでは評価が下がる。追切自体は問題なく消化していて可もなく不可もなく。

バスラットレオン 血統:E 調教:C 評価:E+

 キズナ×バスラットアマル(母父:New Approach)
 母系が愛国系で日本の馬場ではどうしても重さを感じてしまう血統。好走歴も冬馬場に集中していてこの季節では買いにくい。かといって上級条件でダートをこなせるわけでもなく、どっちつかずになってしまっている。京都金杯くらいで狙いたいが。追切自体はいい。

パラレルヴィジョン 血統:E 調教:D 評価:E

 キズナ×アールブリュット(母父:マクフィ
 多分今の季節の新潟は合うだろうなあという血統。ダートを使ったり3勝クラス以降は冬馬場・道悪のみで勝利というのはこういうこと。国枝さんなのに馬なりじゃないのも少し気になるところ。時計は見た目通りいいが。

バルサムノート 血統:B 調教:A 評価:B+

 モーリス×エピセアローム(母父:ダイワメジャー
 栗毛の一族で黒鹿毛で出たのはメジロフランシスの影響が強そうでそこがどこかジリっっぽさに繋がっている所だろうか。ただその牝系のスタミナで前走押し切ったように前目の競馬が板についてきてくれば怖い存在。東京をこなすスピードは在りそうだし今の東京に前走の先行力はプラスだ。今回は先行場が少なくチャンスではあるか。
 高野厩舎で56秒終いだけ12.0とかなり加速しているが、ナミュールの例もありかなり怖い調教。

ミシシッピテソーロ 血統:C 調教:C 評価:C

 ダノンバラード×ハピネスフォーユー(母父:A.P. Indy
 新潟に強いダノンバラードA.P.Indy。ぜひ来年のアイビスSDに!!!母系も欧州色つよく今の東京はどうか。東京自体は悪くないのだがもう少しパワーのいる馬場状況ならいいかも。畠山厩舎でこれだけ時計出せてれば名馬定期。NHKマイルで夢を見たのが懐かしいな。

メイショウシンタケ 血統:E 調教:B 評価:E+

 ワールドエース×アドマイヤビアン(母父:アドマイヤコジーン
 Be My Guestのクロスは渋すぎる…。ワールドエースときてアドマイヤコジーンがスピード要素。アスコット走らせてみたいが。近走は上り芸人と化していてそれはたぶん欧州みが強すぎるせいで適性からやや外れるから。雨降ったらね。調教はこの馬なりに良い。

レッドモンレーヴ 血統:B 調教:B 評価:B

 ロードカナロア×ラストグルーヴ(母父:ディープインパクト
 エアグルーヴの牝系でディープ、いかにも東京の瞬発力勝負に強そうな血統だがロードカナロアが若干素軽さを打ち消していて、G1を取るイメージは一切わかないので狙うならここという印象。能力も脚質も十分噛み合う舞台だが、去年ほど流れる競馬になりそうにもなくギリギリ届かなそうな感じも。追切は好時計をこなしており今回も力を発揮できる態勢。

ジリオン 血統:C 調教:B 評価:C+

 リオンディーズ×ビービーバーレル(母父:パイロ
 牝系はRaise a Nativeが入る快速米国血統でリオンディーズの緩め感を補っている。NHKマイル3着のように東京だとキレ負け感がどうしてもある馬でスピードで押し切れる1400mの方が合っていそうだしなんならスプリントも試してみれば面白そう。ここではさすがに。

予想

クルゼイロドスル
〇セリフォス
バルサムノート

2024年秋華賞・府中牝馬S回顧_秋華賞はレコードに迫る高速決着…。

秋華賞

 本命は大敗。◯→無印→▲決着でした…。
 今年はレコード決着だったが、2023年以降の秋の京都開催は9月も天気が良く去年の平均気温27.7、今年は28.6と野芝がよく育ちクッション値が高くなっている。そのため、路盤が固く好タイムが出やすくなっており今年は同様に高クッション値だった紫苑S組が好走したのだろう。良馬場の紫苑組は来年も頭に入れておきたい。
 ボンドガールは牝系の奥に欧州色の強さがあり、同じダイワメジャーのシゲルピンクダイヤと同じタイプだった。見落としがあった点は反省。
 また、藤岡Jの暴走も想定外だったが、今思い返せば去年の天皇賞秋は暴走だったか…。これも見落とし。ジョッキーによって先方がかなり変わってくるのでG1は気を付ける必要がありますね。そして、秋華賞レコード1.56.9に迫る好時計が出た。この年も1000m57.4の暴走の結果だったが…。ここまで速い時計が出るのも京都らしいと言えばそうなのかもしれない。例年のこの気温が続くようなら野芝の路盤の影響でレコードタイムも更新することは時間の問題だろう。
 A評価のチェルヴィニアとステレンボッシュはしっかりと好走。B、C評価は凡走と結果が出し切れませんでした…。ラヴァンダ・クリスマスパレード・ミアネーロは正直意外なところでした。まず、ラヴァンダはシルバーステート産駒で高クッション値と好相性の血で母父がGreen Desert系なのは平坦向きでコマンダーインチーフベーカバドの底力がこの馬の京都適性に寄与していたのだろう。溜めが効く馬ではないため、良馬場の高速決着で先行してスタミナで粘りこむのが得意なタイプと見た。そして、クリスマスパレードは母父Blameがダートながら仏オークス馬を輩出している種牡馬で牝祖にSpecialが直で入っている牝系でそこにスタミナが存在していたようだ。ミアネーロは”ミ”の血統だし早熟と決めつけていたがまだここでも能力は上位だった。2勝しかしてないのはミっぽいが。

府中牝馬S

 こちらは本命、対抗でワンツー達成!マスクトディーヴァは3着っぽかったので消しました。パドックの雰囲気はとてもよかったですけどね。まだ本調子ではないと思うので、エリザベス女王杯はもっと調子あげてくるということには気を付けたいですね。特に語ることはないです。あ、ハーパーは馬体重見て下げました。  

2024年_菊花賞出走馬の血統評価

血統評価

アスクカムオンモア 評価:E

 ブリックスアンドモルタル × マキシマムドパリ(母父:キングカメハメハ
 セントライト記念6着馬で前走は東京のtvk賞を勝利。開幕週だが、道悪で馬場が渋っておりキレに優れたジオセントリックが伸びを欠いて結果勝利した競馬。
 母マキシマムドパリは京都1戦3着2回と瞬発力を活かした競馬が得意だったが、こちらはどちらかというと持続力を活かすタイプで、どちらかというとキンカメのマンファスっぽい力強さが出ている。道悪が馬場が渋れば面白そうだが、KashmirHighest Honorは仏のスピード血統で距離適性は1600‐2000あたりで、それにブリモリだから渋りすぎると良くないし稍重や冬馬場などで買いたい。

アドマイヤテラ 評価:C

 レイデオロ × アドマイヤミヤビ(母父:ハーツクライ
 前走茶臼山高原特別は中団からの差し切り勝利。
 母アドマイヤミヤビはウインドハーヘアの牝系であるが、Danehillクロフネの要素も強くアーバンシック・コスモキュランダほどは推せない。父のレイデオロはどうしても芝でのスピードが足りない節があり泣く泣く札幌2600を使っているタイプだろう。ウインドインハーヘア4×4は重たく晩成気味スタミナの絶対値は2頭より上の可能性もあるし、道悪でなら頭まで行きたいが本当に成長次第か。

アレグロブリランテ 評価:E

 ラジオ日経賞からの参戦。前走前々走はスタミナのいる展開で敗れてしまっていて近親にアドマイヤジュピタがいる血統とはいえど、スピードの絶対値が足りないためか息切れすることが多い。馬場は道悪が絶対条件でスローで流れてくれれば来るかもしれないが…。

アーバンシック 評価:A

 スワーヴリチャード × エッジースタイル(母父:ハービンジャー
 セントライト記念は中団からの差し切りで勝利。折り合いも良くルメール騎手とよく手が合っている。鞍上込みで好評価。
 母エッジースタイルはステレンボッシュの母ブルークランズの半姉でこちらの方がハービンジャーでスタミナ寄り。そこにスワーヴリチャードの素軽さが加わりとてもバランスの良い構成。2000‐2400が最良かもしれないが、良馬場の3000mも適性範囲内。

エストナウ 評価:E

 キズナ × ファヴォーラ(母父:Frankel)
 前走京都新聞杯は大敗の11着。まだ3戦と馬が若く長距離戦をこなすにはさすがに経験値不足か。
 母ファヴォーラはFrankel産駒でスタミナはNashwanくらいで、Foxhoundなど短距離要素が多いため距離は2000あたりまでがベストなタイプ。

エコロヴァルツ 評価:D

 ブラックタイド × プティプランセス(母父:キングカメハメハ
 前走はセントライト記念3着。皐月賞の2、4着馬との着差をひっくり返すことはできなかった。
 牝系の奥にFairwayにMaster Willieあったりスタミナ豊富そうだが、夏を越してからは筋骨隆々の馬体はいかにも米国産馬でスタミナ豊富だがA.P. Indyの血が強い感じもして良馬場の芝もいいが距離の適性は不安。

コスモキュランダ 評価:A

 アルアイン × Southern Speed(母父:Southern Image)
 前走セントライト記念はアーバンシックに差し切られての2着。皐月賞弥生賞のレースを見れば菊花賞向きで前走はアーバンシックの成長分差が縮んだというところだろう。
 母 Southern SpeedはコーフィールドCの勝ち馬でDixieland Band凱旋門2着のSir Ivorも持ちスタミナ豊富な血統。少なくとも良馬場の3000mならこなせてもいい。

シュバルツクーゲル 評価:C

 キズナ × Sorerania(母父:Monsun)  前走は札幌2000mで勝ち上がり。東スポ杯2着はあるもののそこからの成績は一息で晩成の様相。夏を越してどれだけ強くなっているかだが、流石にいきなりG1制覇は厳しそう。
 Sライン牝系で菊花賞を?!近親にSea The Moonがいる血統で今年の凱旋門1番人気ソジーもいる牝系。京都外回り適性はだいぶ高そうでスタミナが必要な馬場になってくるほど相対的にこの馬の評価が上がってくる。
 しかし、松山騎手の京都長距離は春天ブレークアップ4着が最高でよほど展開が向いてこなければ厳しいところもある。

ショウナンラプンタ 評価:D

 キズナ × フリアアステカ(母父:Zensational)
 前走の神戸新聞杯は外差しの3着。内がいい馬場状態だっただけに勝ち馬よりも評価はできる。
 母はアルゼンチン牝馬で使っていい血統。ただStorm CatのクロスにUnbridled's Songも持っていて京都は確かに合いそうだが、現状まだ問題ないとはいえ早熟性が高そうで4歳以降渋ってきてもおかしくはない。完成度もこのメンバーの中では高い方なので少なくとも神戸新聞杯の4着以下とは能力差がはっきりしている。スローペースで楽に脚をためていける展開なら3着も。

ダノンデサイル 評価:B

 エピファネイア × トップデサイル(母父:Congrats)  今年のダービー馬。前走は3番手からの抜け出しでの圧勝でジャスティンミラノ以上のスピードを見せつけた。世代最上位の一角であることは間違いなく、ここでも力は上位。
 母方は米国の快速血統でサンデーはシーザリオのみ。エピファネイアはもちろんスタミナがあるし、スピードの持続力はこの世代屈指。相手になるのはジャンタルマンタルくらいだろう。アーバンシックやコスモキュランダに比べると、欧州要素が薄めなので現在の馬場状態は維持してほしいところ。有馬記念の方が向きそうだが…。

ノーブルスカイ 評価:E

 ネオユニヴァース × ホウショウワールド(母父:Sky Classic)
 前走は札幌2000mの重馬場を勝利。3代血統にミルジョージがあり父も菊花賞3着。流石にデビューから何か変わったという感じも足らずここでは評価できない。このクラスの馬が簡単に出走できるとか2年前には想像できなかったが…。

ハヤテノフクノスケ 評価:E

 ウインバリアシオン × サクラインスパイア(母父:シンボリクリスエス
 流石に札幌の2勝クラスで勝てていないのは大問題。京成杯4着は展開だけで残った感じ。あと、スピードの絶対値が足りていないと思うのでローカルの適距離を探す方が先か。小倉2600とか合いそう。

ビザンチンドリーム 評価:E

 エピファネイア × ジャポニカーラ(母父:ジャングルポケット
 前走神戸新聞杯は外から追い上げての5着。もう少し上まで行けるような成長がありそうだったが、展開もあって難しかった。母はジャングルポケット産駒で母系にFrancis S.があってスタミナはそのあたりからか。その上はRaise a Native直仔がいるからスピードもある程度はあるが…。きさらぎ賞の再現性は無さそうだし、ここでも厳しい。

ピースワンデュック 評価:B

 グレーターロンドン × ピースワンオーレ(母父:ジャングルポケット
 前走は阿賀野川特別1着。内を折り合いつけ進んでゴール直前でバッデレイトを差し切った。ここを経由した馬は過去オウケンブルースリを始めナムラクレセント、ポポカテペトル、ユーキャンスマイルと菊花賞の活躍馬が多い。
 母ピースワンオーレはジャングルポケット産駒で牝系もどちらかというと短距離志向。ただ6代前に凱旋門賞馬Exburyが入っているし父方にAllegedがある。父よりも母父ジャングルポケットに似ていて腹回りはすっきりしているし、この距離もこなせるはず。柴田善臣騎手の菊花賞は1度のみ2着だが、人気馬への騎乗はなく仕方ない感じも。
 ジャングルポケットはの今年はダービー週に映画、某芸人の不祥事と話題尽きないですね()

ヘデントール 評価:D

 ルーラーシップ × コルコバード(母父:ステイゴールド
 前走は日本海Sを圧勝。ドゥレッツァのように先行する競馬だった。操縦性の難しそうな馬でルメール騎手の折り合いの上手さが活きた勝利だった。今回は鞍上が戸崎騎手に代わるのが一つのポイント。
 母父ステーゴールドにRibot系を持っているからスタミナ面は問題なさそう。流れる展開になるのが理想でそこはメイショウタバル次第だが、飛ばしていった番手くらいにつけるか。マイルや2000mくらいの方が気性的には良さそう能力は高い。

ミスタージーティー 評価:F

 ドゥラメンテ × リッスン(母父:Sadler's Wells)
 リッスン牝系は早熟が多く若葉Sで頭打ちしてしまったかわいそうな馬。アンドロメダSの方がよさそう。

メイショウタバル 評価:E

 ゴールドシップ × メイショウツバクロ(母父:フレンチデピュティ
 いつの間にかテレビ馬と化してしまったメイショウタバル君。レースの展開を握る馬だが、恐らく大逃げの戦法を取ってきそう。母方の影響でFrench Deputyなど米国の持続力が強く出ていてスピードの持続力性が異常に高い。父譲りのスタミナもあるのだろうが前向きすぎてG1では買いずらい馬。タイプ的には令和のツインターボというような印象。あちらも在来牝系×米国血統と持続力に優れたスタミナ馬だった。

メリオーレム 評価:C

 シュヴァルグラン × メリオーラ(母父:Starspangledbanner)  前走神戸新聞杯は川田×友道でかなり人気したが案の定の結果。小倉2600mは強い馬が出てこない条件なのでそこ勝っていてもね…。
 母メリオーラは愛国産馬でSicambreの直仔の牝系でクロス持ち。Sicambreは3000m時代のパリ大賞を勝っていてスタミナが豊富。Starspangledbannerはスプリンターだが、アメリカンオークス馬もだしていてどちらかと言えば長い距離は問題ない。追分F産だとフェノーメノがいるがこれも愛国産馬でRibot直仔だった。
 ここで一番不安なのは鞍上で近年も多数の有力馬を京都3000↑でSライン牝系のヴェロックスで3着。勝利したビッグウィークの時はメンバーレベルが低かった。      

2024年府中牝馬S_血統と追切の考察

各馬分析

アスコルティアーモ 血統:D 調教:C 総合:D+

 前走の関越Sは+16㎏と太目での出走で1.0秒負け。
 キタサンブラック産駒で早熟のリッスン牝系。デインヒルダンサーにサドラー、アイリッシュリヴァーと並ぶと今の東京では重すぎる。前走もスピードに対応できなかったのは重めと見るか実力かは不明だが、現状はそこまで早くない時計が理想。秋の東京はどうか。大物感もない。
 調教も6F69.4‐3F38.1‐1F11.5と最後は伸びているものの時計面は最高67秒台の馬とはいえこのメンバーでは不満だが、自分なりの時計を出している点は悪くはないか。

コスタボニータ 血統:D 追切:C 総合:D+

 前走は小倉記念で番手で粘る競馬で2着。平坦巧者な向きがありかつ道悪巧者。
 イスラボニータ産駒で母父ケンダールはスプリント~マイルという馬。セプティエームシエル、アイリッシュリヴァーもフランスの快速馬だから平坦コース向きでせめて京都。瞬発力では負けてしまうので東京なら道悪か冬馬場で買いたいという印象で、松山Jもあまり手が合っているとはいえず粘り切れなさそう。
 調教も坂路で54.4‐39.8‐25.1‐12.3強めと及第点。

コンクシェル 血統:E 調教:C 総合:D

 キズナ産駒で母がザナだから母父Galileo、Machavelian、Blushing Groomもう京都にこい。今の東京でスピードが足りないのでは。
 追切自体は悪くなく気合が乗っていて走る態勢にはありそう。

シンティレーション 血統:B 調教:A 総合:B+

 前走はあのトロヴァトーレの猛追を防いでOP入り。11人気と牝馬相手に戦ってきていたため低評価だったが、やはりスピードの生きるコースはこの馬に合っていた。これまでが雨女過ぎてまた展開にも恵まれなさ過ぎた。
 牝系はDamascusWar Admiralなどが入る米国の快速血統。そこにカーネギーアグネスタキオンを重ねたロマンのある母系。叔父にアドマイヤコマンドがいるから距離面は問題ない。ロードカナロアもこの場合は中距離質に寄せてきている。キレもあり適性は高い。
 調教は数字は地味だが動きは時計以上で期待が持てる内容。

セントカメリア 血統:C 調教:D 総合:D+

 前走の小倉記念はレコードペースで展開に恵まれつつも5着。基本的に後ろからの馬は今の東京は届かない。
 ドゥラメンテ産駒で母父Helissioと重そうだが母系は軽いためスピードはあるが、どちらかというとスタミナが活きてくるハイペースが欲しい。
 調教はやはりいい時に比べると2Fの伸びが微妙で調子落ちな気も。

ハーパー 血統:B 調教:B 総合:B

 前走のVマイルは流れに耐え切れず惨敗。クイーンC勝ち馬は基本的に中距離馬なのでここは合わなかった。
 母系はDynaformer、Strawberry Roadとスタミナ寄りなところにSecretariatBuckpasserを持つJump Startのスピードをかけたバランスの良さ。母セレスタが早熟感もあるがさすがにここは通用する。キレはないので東京18らしく先行できる早すぎないペースなら。
 基本坂路だったが、近走はCWで最終追切。結果は出ていないが動き自体は好調でここ数戦G1のみ出走と考えれば見限れない。

フィアスプライド 血統:C 調教:B 総合:C+

 前走安田記念は牡馬相手の敗北で度外視。Vマイル2着などノリに乗っている。
 ディープインパクト産駒でNothernDancerクロスがあるからキレは当然あるが、この馬は姉のソフトフルートと違って先行力があるのはSummer Squallの先行力を活かしているからか。東京の1800mはやや長い。
 調教は国枝厩舎らしく馬なりで締め。調子自体は良さそうで問題はないか。

フィールシンパシー 血統:D 調教:B 総合:C

 前走はやはり1600mはペースもきつく忙しかった感がある。
 CapeCrossならまだしもベーカバド産駒。母系もダンスインザダークはともかくフォーティナイナーはさすがに時代遅れ。成績通りに小回りの重馬場や急坂が得意な血統だ。
 調教時計は遅いが、この馬なりに遅めの時計は福島牝馬ターコイズで好走歴がある。

ブレイディヴェーグ 血統:A 調教:A 総合:A

 前走のエリ女は下り坂を生かした文句なしの快勝。ディープは下り坂強いね。
 ロードカナロア産駒でディープインパクトと距離適性は長め。母の全妹にミッキークイーンがいる。母はじりっぽかったが、こちらは瞬発力のあるミッキークイーンよりの性能。あまり長すぎない方がいい牝系なので東京1800mは良さが活きる舞台。
 追切は宮田厩舎らしく南Wで早め時計の終い11.2。休み明けでこれだけ動けているなら実践でも。

マスクトディーヴァ 血統:C 調教:D 総合:D+

 前走のVマイルはウンブライルと潰しあっての3着。スムーズならという内容だった。
 こちらは同じキンカメでもルーラーシップ産駒でディープインパクト。3歳時はキレの鋭さを生かしてきていたが、段々持続力のLyphardの方に傾いてきたか。東京1800mでも差し込めない可能性も。先行したいが…。
 調教はおやといった内容。いつものようなキレのある加速力が薄れているのはLyphardっぽさが出てきたか?

モズゴールドバレル 血統:C 調教:B 総合:C+

 前走の札幌記念は馬場はともかく長いし相手も牡馬一線級で度外視。ここ数走は2000m牡馬相手の前走以外そこまでまけていないし、シュタルケはまあ合うだろうなあ
 Optimizer産駒?母の牝系の良さにかけての種牡馬入りだろうか?Ittisaalまでは短距離志向の牝系だがBelmezのスタミナにロックオブジブラルタルまあいかにもアメリカっぽい血統でよく芝OP入りしたなという印象。
 藤岡厩舎で抑え気味でこの調教ならまあ悪くない。動きも活気があって闘争心は十分。

モリアーナ 血統:C 調教:B 総合:C+

 前走のクイーンCはさすがに忙しかった感。  今回は東京1800mだが後ろに構えていると置いてかれてしまう。ハイクレア牝系だがテンはそこそこでるので先行策も面白いとは思うが、ここではさすがに適性は不向き。パワーはあるので急坂のように相手が坂で止まるようなコースがやはり理想。エリザベス女王杯に出ないか????
 調教は阪神牝馬程度には動けているので問題なし。

ライラック 血統:C 調教:B 総合:C+

 去年の2着馬。東京1800mの適性はまあまあありそうか。スカーレットインクが祖の系図でらしくない競馬しかできないのが痛い。そういう意味で去年の牝馬Sはらしさを生かした好騎乗だった。秋の使い詰めの影響か春はいまいち。休み明けで走れそうな状態だから一発狙いたいが武史は後ろからなんだよなあ。

ラリュエル 血統:D 調教:B 総合:D+

 Mahmoud入ってるのはいったん古すぎる。カウアイレーンは京都っぽいんだよなあ。マラキナイアもステイフーリッシュもそうだし。追切を好走時の坂路に戻したのは好印象。買いたいがスピードが足りるか足りないか。

ルージュリナージュ 血統:B 調教:B 総合:B

 フェアリードールの牝系でスピルバーグ産駒。どちらかと言えば前向きな馬の多い牝系だが、この馬は末脚を生かすために後ろからを覚えさせている。モリアーナかよ。東京1800m適性はモリアーナ以上にありそうでここでも上位。宗像厩舎でこれだけ時計が出ていれば十分。

結論

◎ブレイディヴェーグ
〇シンティレーション
▲ハーパー

2024秋華賞全頭評価_ステレンボッシュとチェルヴィニアは堅軸。前走古馬相手に善戦2頭とフロック視されそうなあの馬に注目!

秋華賞_血統評価

過去の好走血統(良馬場)

2018年秋華賞

1着 アーモンドアイ    ロードカナロア×ショウナンパンドラ(母父:ディープインパクト
2着 ミッキーチャーム   ディープインパクト×リップルズメイド(母父:Dansili)
3着 カンタービレ     ディープインパクト×シャンロッサ(母父:Galileo

2016年秋華賞

1着 ヴィブロス      ディープインパクト×ハルーワスウィート(母父:Machavelian)
2着 パールコード     ヴィクトワールピサ×マジックコード(母父:Lost Code)
3着 カイザーバル     エンパイアメーカー×ダンスインザムード(母父:サンデーサイレンス

2015年秋華賞

1着 ミッキークイーン   ディープインパクト×ミュージカルウェイ(母父:Gold Away)
2着 クイーンズリング   マンハッタンカフェ×アクアリング(母父:Anabaa
3着 マキシマムドバリ   キングカメハメハ×マドモアゼルドバリ(母父:サンデーサイレンス

2014年秋華賞

1着 ショウナンパンドラ  ディープインパクト×キューティーゴールド(母父:フレンチデピュティ
2着 ヌーヴォレコルト   ハーツクライ×オメガスピリット(母父:スピニングワールド)
3着 タガノエトワール   キングカメハメハ×シーサイドブリーズ(母父:サンデーサイレンス

2013年秋華賞

1着 メイショウマンボ   スズカマンボ×メイショウモモカ(母父:グラスワンダー
2着 スマートレイアー   ディープインパクト×スノースタイル(母父:ホワイトマズル
3着 リラコサージュ    ブライアンズタイム×サッカーマム(母父:Kingmambo

2012年秋華賞

1着 ジェンティルドンナ  ディープインパクト×ドナブリーニ(母父:Bertolini)
2着 ヴィルシーナ     ディープインパクト×ハルーワスウィート(母父:Machavelian)
3着 アロマティコ     キングカメハメハ×ナスカ(母父:サンデーサイレンス

2010年秋華賞

1着 アパパネ       キングカメハメハ×ソルティビッド(母父:Salt Lake)
2着 アニメイトバイオ   ゼンノロブロイ×レーゲンボーゲン(母父:フレンチデピュティ
3着 アプリコットフィズ  ジャングルポケット×マンハッタンフィズ(母父:サンデーサイレンス

2009年秋華賞

1着 レッドディザイア   マンハッタンカフェ×グレイトサンライズ(母父:Caerleon
2着 ブロードストリート  アグネスタキオン×フィラストリート(母父:Cozzene
3着 ブエナビスタ     スペシャルウィーク×ビワハイジ(母父:Caerleon

2008年秋華賞

1着 ブラックエンブレム  ウォーエンブレム×ヴァンドノワール(母父:ヘクタープロテクター
2着 ムードインディゴ   ダンスインザダーク×リープフォージョイ(母父:Sharpo)
3着 プロヴィナージュ   フレンチデピュティ×ボーンスター(母父:サンデーサイレンス

2007年秋華賞

1着 ダイワスカーレット  アグネスタキオン×スカーレットブーケ(母父:ノーザンテースト
2着 レインダンス     ダンスインザダーク×レンⅡ(母父:Bob Back)
3着 ウオッカ       タニノギムレット×タニノシスター(母父:ルション)
当たり前だが、キンカメ・サンデーが滅法強い。ただ、母系は欧州をしっかり含んだ馬が多く、Machavelian・Lost Codeなど欧州系のミスプロ・リボーも相性がいい。
メイショウマンボのようにシンザン時代からの在来牝系でも走るレースで道悪ではバゴやハービンジャー産駒の勝利も見られ、母父ディープ・マンカフェ時代なら相性がいいのもいそう。

今年の出走馬

アドマイヤベル 評価:E

 前走のオークスは間隔詰まって8着。フローラSは先行馬が押し切りかけた内容で頑張りすぎてしまった感がある。
 今回は休み明けの出走で、スワーヴリチャード産駒で母ベルアリュールは愛産の牝馬で父系とRivermanのクロス持ちでじりっぽさが抜けきれない。京都2000mはやや忙しくもう少しスタミナを生かせるレースで買いたいし、成長力がどうだろうか。

キャットファイト 評価:F

 前走の京成杯AHは好位置を取るが力負け。2歳時から8戦と使うたびにパフォーマンスが落ちており使い減っている感じがする。血統も米国色が強く長期休養の立て直し狙いたいタイプ。

クイーンズウォーク 評価:C

 前走のローズステークスは先行馬が残る展開を圧巻の差し切り勝利。キズナ産駒で休み明け走るUnbridled
 詰まったローテーションで勝てたのは未勝利戦のみでオークスは馬券に絡み切れず。無理な競馬となっていてダメージが抜けきれないとどうか?

クリスマスパレード 評価:D

 前走の紫苑Sはレコード勝ちの大金星。馬場がかなり高速だったので過大評価はしすぎたくない感じもする。母系にPrincequilloのクロスがあるようにスタミナに寄った母系で叩いたこと自体は悪くなさそう。ただ、加藤士津八厩舎は前哨戦に強い傾向があり3戦目以降は不安。ここは展開がハマれば。

コガネノソラ 評価:C

 前走はクイーンSを勝利。夏の札幌で好メンバー相手に勝ち切った内容は素直に評価できる。ただキレがディープ系には劣るところがあり34.1が今までの限界値。あまり後ろからになるといけないので中~外枠から上手く中盤に動かしていく展開に乗っていくのが理想か。力はある。

ステレンボッシュ 評価:A

 前走のオークスは2着でクラシック全連対中の桜花賞馬。JFはアスコリピチェーノの早熟性、オークスは気性との勝負もあったか。距離短縮はプラスで気性難オブ気性難を詰んだ血統だから休み明けで掛かりすぎなければ大丈夫だろう。ウインハーヘアの牝系で後ろからになってしまうが今のところ上手く抑えて控える競馬ができているので、理想は中枠辺りからのんびりと競馬したい。

セキトバイースト 評価:B

 前走のローズSで3着。スタミナが不安視されたがあの桜花賞で7着だから不問だったよう。前走は大逃げの形でフロック感はあるが中京であれだけ強い競馬が出来るのは成長の証だろう。母系にテンビー、Rainbow QuestがあるしBlushing Groomのクロス持ちで、中京2000mよりも京都の2000mの方が直線短いしうまく逃げれたら大金星も狙える一頭だろう。

タガノエルピーダ 評価:C

 前走のローズSは4着。父キズナにキンカメ、トニービンとモリモリの血統だが母系は米国系でいかにも阪神向きの血統。なんで今年阪神でやらないんですかね()。過去の戦績からも2戦目にパフォーマンスを上げるタイプでここは本調子で行けそうだが、中京よりは京都は合いそう。馬場がどうか。Hyperionが強すぎる向きもあり気持ちよくレースができる条件で。

チェルヴィニア 評価:A

 オークス馬。ノーザンの休み明け文句なし。木村哲也厩舎も休み明け上手だし、ハービンジャー産駒でチェッキーノの仔だからよっぽどのことが無ければ大崩れはないだろう。強いて言うなら大箱向きなので京都2000mで脚を余さないかが心配だが、阪神開催のスターズオンアースに比べればそこはマシだろう。

チルカーノ 評価:B

 前走は長久手特別を勝利。血統的にはハービンジャー×キンカメ×サンデー。ジオグリフの半妹でアロマティコの仔。潜在能力だけならG1馬2頭とも引けを取らないし、そこにハービンジャーだから本来母親よりも上の順位が狙えてもいい馬。馬体がこの休み明けに増えてきて充実度が増せば面白そう。

ボンドガール 評価:D

 ダイワメジャー産駒で秋華賞を?!Lomitasが入る牝系だが、兄ダノンベルーガを見ればわかるようにスタミナというよりも快速の米国血統。平坦の札幌や野芝で誤魔化しのきいた中山は良かったが、京都はさすがに2000mをこなせるかは怪しい。ソダシよりは強くないし脚は溜めることができても届かないだろう。

ホーエリート 評価:C

 前走の紫苑Sは6着。オークスは道中に動いていく競馬をしながら1桁着順に踏みとどまったように地力は高い。ルーラー×ステゴで母系は短距離志向が強いが前の2頭のスタミナが活きていそう。小柄さも京都向きで中山よりは断然合うだろう。瞬発力はそこまでという馬なので、先行したいがゲートが安定しないのがどうにも。

ミアネーロ 評価:D

 前走の紫苑Sは2着。強い内容だったが野芝の中山で滅法切れるタイプなのでどうか。快速のミスエーニョの血統は米国系でドゥラメンテは一旦京都は合わなそう。

ラヴァンダ 評価:E

 シルバーステート産駒だが母父は欧州血統でベーカバドコマンダーインチーフは流石に重すぎるか。冬の荒れ馬場でまた会おう。せめて道悪。Fager's Gloryでオーギュストロダンと同牝系なのは面白いが…。距離は問題ない。

ラビットアイ 評価:D

 エピファネイア産駒で母父New Approach。サドラーのクロスを持っているが米国系の軽さが無く重い馬場など足を使える機会は限られるか。重馬場のエリ女とか面白そう。

ランスオブクイーン 評価:B

 前走夕月特別が3着。負けたタイセイフェリークは3勝クラス牡馬混合で僅差の2着だから仕方ない。というかタイセイフェリーク舐められがちだが、ヘデントールの2着にタケトンボの勝ちレースを差し切って先週もあのメンバーの中ワイドエンペラー相手に僅差は強いんだよなあ。体重も減ってしまっていたのでそこの回復が重要。血統はタリスマニック産駒で平坦コースは得意な方。急坂の中京でOP級のパフォーマンスが見せれるからコース替わりはいい。マンハッタンカフェの切れ味補強もあるしここでも侮れない存在。